角田裕毅は、アルファタウリ・ホンダF1とのテストでF1マシンによる初走行を実施。2年落ちのF1マシンで合計72周(約350km)を走り込んだ。走行開始の午前9時30分時点での天候は曇り、気温14度。早朝から立ち込めていた霧が薄くなり、路面はハーフウエットという状況の中でウエットタイヤを履いてのスタートになった。
天候には終日大きな変化がなかったものの、インスタレーションラップと合わせて4度のスティントを経て路面がドライになった5度目のスティントからはドライタイヤでの走行を開始。複雑なハイブリッドシステムを搭載し、ドライビング中にも多くの操作が求められるF1マシンでの初走行となったが、チームのエンジニアと随時コミュニケーションを取りながら問題なくドライブし、マシンの感触を確かめていった。角田裕毅は午前と午後にそれぞれ36周ずつ、合計72周(約350km)を走行し、大きなトラブルなく予定されていたテスト項目をすべて終了。フリー走行に出走するために必要な練習専用のF1スーパーライセンス取得の条件を満たした。なお、日本人ドライバーがF1マシンをドライブするのは、2019年のF1日本GPのフリー走行1回目にスクーデリア・トロロッソ・ホンダ(現アルファタウリ)から出場した、山本尚貴以来となる。