WRC(世界ラリー選手権)の2019年の日本開催を目指してWRC世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会が発足。東京オートサロン2018のWRCブースでプレスカンファレンスが行われた。世界ラリー選手権(WRC)は、過去北海道でラリージャパンとして2004年から2010年までに日本ラウンドが6回開催されたが、その後は日本での開催はない。
しかし、このたび株式会社サンズが発起人となり、WRC世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会を設立。国内プロモーターとして2019年のWRC日本ラウンドの開催を目指して活動をスタートしたことを発表。プレスカンファレンスでは、競技の主催団体となるトヨタ・モータースポーツ・クラブ(TMSC)会長の舘信秀が登壇。10年ぶりとなる日本でのWRC開催を目指して、1月15日にJAF(日本自動車連盟)へ2019年度の開催申請を行うことを明らかにした。「私たちトヨタ・モータースポーツ・クラブは、オーガナイザーとして2019年に日本で10年振りにWRCを開催するべく、2018年1月15日に日本自動車連盟へ開催申請を提出する運びとなりました」と舘信秀はコメント。「WRCは、F1やWECなどと並ぶ世界最高峰シリーズのひとつです。トヨタがWRCに復帰し、日本国内でもラリーが盛り上がってきていると認識しています。まさに日本でWRCを開催する機が熟したと言えるでしょう」「私自身もトヨタのワークスドライバーをしていた頃にラリー車の開発にいそしんだことがあります。しかし、TMSCだけで開催が実現できるとも思っていません。全国のラリーを開催している主催者のみなさんや各位からのご協力が何としても必要です。2019年の開催に向けて、みなさんのお力をお借りしたいです」これまでラリージャパンの開催地は北海道に限定されていたが、今回は、愛知県と岐阜県の2県にまたがる地域での開催を目指し、イベント施設は愛・地球博記念公園の使用を計画している。JAFへの申請後、2018年11月に開催予定地域にてリハーサルイベントを実施。12月に発表されるFIAの国際競技カレンダーへ掲載されることで正式開催決定という運びになる。プレスカンファレンスの最後にはビデオメッセージが流され、WRCプロモーター代表のオリバー・シースラ、また、自由民主党モータースポーツ復興議員連盟会長 自動車文化を考える議員連盟会長の衆議院議員の古屋圭司がメッセージを寄せた。オリバー・シースラは「WRC日本ラウンド復活に向けて動き出したことをとてもうれしく思います。昨年TOYOTA GAZOO RacingがWRCに復帰し新世代WRカーになったいま、WRCが日本に戻ってくるのは完璧なタイミングだと思います。サンズ、TMSC、JAFと協力しこれが実現できることを願っています」とコメント。古屋圭司は「WRC開催予定地の岐阜県、愛知県はとても良いところで、コース環境は非常に良いです。県知事、関係する市長さんも非常にWRCに熱心です。私も国会の立場からその実現に向けて、全力で応援したいと思います」と述べた。
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