オィット・タナックは、ラリー・スウェーデンで重要な勝利を収め、Mスポーツ・フォードがチーム復帰後2回目のFIA世界ラリー選手権イベントで勝利することになった。エストニア出身のオィット・タナックは、週末の大半を支配したヒョンデのクレイグ・ブリーンとの緊迫した直接対決を、慎重かつ完璧なドライブで切り抜け、優勝を果たした。
ヒョンデからMスポーツ・フォード・プーマに乗り換え、2度目の参戦となったオィット・タナックは、クレイグ・ブリーンに18.7秒の差をつけて勝利を収めた。ヒョンデは最終ステージを前に、ブリーンをチームメイトのヌービルに遅らせるというチームオーダーを出したが、最終ステージでヌービルのミスがあり、その計画は失敗に終わった。オィット・タナックは4日間で18回のテストを行い、ステージ優勝は1回のみだったが、ブリーンとの緊迫したバトルを制し、昨年8月のイーペルラリー・ベルギー以来の優勝を飾った。MスポーツのWRC優勝は、昨年モンテカルロで行われたセバスチャン・ローブ選手の優勝以来となる。トヨタ勢は、ロバンペラ/ハルットゥネンがパワーステージ 3位で総合4位Fフィニッシュ。エバンス/マーティンはパワーステージ2位で総合5位フィニッシュ。勝田/ジョンストンはトラブルによりリタイアだった。ラリー・スウェーデンの結果 1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォードPuma Rally1 HYBRID) 2h25m54.4s2 クレイグ・ブリーン/ジェームズ・フルトン (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +18.7s3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +20.0s4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +25.1s5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m24.0s6 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード Puma Rally1 HYBRID) +5m59.0s7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +7m42.4s8 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m48.1s9 オーレ・クリスチャン・ベイビー/トシュテン・エリクソン (フォルクスワーゲン Polo GTI R5)+8m30.4s10 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +9m03.2sR 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID)WE DID IT! THIS TEAM pic.twitter.com/vsxA1YKLi2— M-Sport (@MSportLtd) February 12, 2023