2022年の開幕戦 ラリー・モンテカルロが最終日を迎え、最終ステージでの対決でセバスチャン・ローブが、セバスチャン・オジェを抑え、Mスポーツでのデビュー戦で8回目のモンテカルロ優勝を果たした。WRCが新しいRally1ハイブリッド時代を迎えた今年、2人のWRCのレジェンドは、4日間の過酷な競争の中でリードが交代し、勝利をかけて長い戦いを繰り広げた。
トヨタのセバスチャン・オジエが最後から2番目の走行で左前のパンクに見舞われた、セバスチャン・ローブが9.5秒のリードを手にしたことで、最終的に勝負は最終ステージのシュートアウトに持ち込まれた。セバスチャン・ローブとコ・ドライバーのイザベル・ガルミッシュは、最後のパワーステージで冷静さを保ち、セバスチャン・オジェと新しいコ・ドライバーのベンジャミン・ベイラスを見送り、10.5秒差で8回目のモンテカル優勝となった。47歳331日での勝利は、これまでビヨルン・ワルデガルドが持っていた46歳115日の記録を大きく更新した。今回の勝利はセバスチャン・ローブの80回目であり、2018年にシトロエンでラリー・スペインを制して以来、M-Sportにとっては同シーズンのラリーGB以来となる勝利となった。また、この勝利は1997年のモンテカルロでスバルのファブリッツィア・ポンスがピエロ・リアッティと勝利して以来、女性のコ・ドライバーの勝利となった。