ウィリアムズF1がカルロス・サインツJr.に対し、年間3000万ユーロ(約56億円)という大型契約を提示し、残留を目指していると報じられた。一方で、F1ハンガリーGPではオスカー・ピアストリとの接触事故をめぐる批判が続いており、去就とともにその対応にも注目が集まっている。サインツJr.は夏休み期間中に将来をじっくり検討すると明かしているが、ウィリアムズ代表のジェイムス・ボウルズは来季以降もアレクサンダー・アルボンとともにチームの中核として引き留める考えを崩していない。
3000万ユーロ契約でサインツJr.慰留かドイツ紙などの報道によると、ウィリアムズはサインツJr.に年間3000万ユーロという破格の契約延長オファーを提示したという。この金額が事実であれば、F1でもトップクラスの高額年俸となる。サインツJr.は今季、マシン性能への不満をたびたび口にしてきたが、ハンガリーGP終了後には「夏休みを利用して落ち着いて将来を決めたい」と語り、去就について明言を避けた。一方、ボウルズ代表はサインツJr.とアルボンの両ドライバーへの信頼を改めて強調した。「この冬、私たちは予想以上に多くの弱点を抱えていることが明らかになった」「その影響で大きく後退してしまった。今季も全力を尽くしているが、本当に重要なのは2027年以降に向けてすべてを正しい状態に整えることだ」さらに両ドライバーについて次のように語った。「彼らは困難な状況でも常にチームを支え続けてくれた。本当に素晴らしいドライバーだ。少なくとも毎週末ポイントを争える環境を与えられるべき存在だが、現状ではそれができていない」ピアストリとの接触で批判集中しかし、ハンガリーGPではサインツJr.の評価を揺るがす出来事が起きた。周回遅れとなっていたサインツJr.は、表彰台争いを展開していたマクラーレンのオスカー・ピアストリと接触。サインツJr.は「ピアストリが見えなかった」「十分な青旗警告を受けていなかった」と主張したものの、オンボード映像では複数の青旗表示を通過していたことが確認された。その後、ウィリアムズはステアリング上のブルーフラッグ警告システムに不具合があったことを認めたが、ピアストリは納得しなかった。「彼が僕を見ていなかったかどうかなんて、正直どうでもいい。それは受け入れられないことだ」さらに今回の接触について、「レースで見た中でも最も愚かな出来事のひとつだった」と厳しく非難した。一方のサインツJr.は謝罪する意思はないと断言した。「いや、謝る必要はない」「普通のレーシングインシデントだ。彼も表彰台争いをしていたのだから、もう少し慎重であるべきだったのではないか」「青旗の問題もあったし、彼ももう少し良いポジション取りができたはずだ」この説明には、X(旧Twitter)のコミュニティノートでも反論が付けられるなど議論が拡大している。GPDA理事としての姿勢にも厳しい視線ピアストリはさらに、サインツJr.がGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事であることにも言及した。「彼は普段から他のドライバーにはかなり厳しいことを言っている」「以前から『彼はコース上でフラストレーションを感じさせる存在だ』と言っているドライバーもいる。だから、ああいうことをしたなら、一度自分自身を見つめ直した方がいいと思う」一方、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは通常のタイムペナルティだけでは不十分だったと指摘した。「私ならカルロス・サインツJr.には次戦のグリッド降格も科すべきだ」「そうしなければ前例になってしまう。このようなことは許されるべきではない」2027年へ向けたチーム作りは継続接触騒動は大きな波紋を呼んだものの、ウィリアムズ首脳陣はサインツJr.への評価を変えていない。2027年の新レギュレーションを見据えた長期的な再建計画においても、サインツJr.とアルボンを中心に据える方針は揺らいでおらず、高額契約提示の背景にもその強い期待があるとみられる。今後、サインツJr.が夏休み明けにどのような決断を下すのかが注目される。
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