ジェームズ・ボウルズは、カルロス・サインツJr.の将来について楽観的な見方を示した。アウディF1移籍の可能性が取り沙汰されるなか、ウィリアムズF1代表は「サインツJr.と目指す方向は一致している」と強調し、チームの成長を証明することが残留への鍵になるとの認識を示した。カルロス・サインツJr.を巡っては、PlanetF1.comがスペインGPの時点で、2027年に向けてアウディF1を移籍先候補として検討していると報じていた。
一方で、サインツJr.本人は夏休み前まではドライバー市場に関する情報をマネジメントから受け取らないよう依頼しており、現時点ではウィリアムズのプロジェクトに集中することを最優先にしていると伝えられている。夏休み期間中に改めて今後の選択肢を検討する方針だという。ボウルズ「サインツJr.とは同じ方向を向いている」イギリスGPを前に取材に応じたジェームズ・ボウルズは、サインツJr.との関係について頻繁に意見交換を行っていることを明かした。「彼とは毎日ではないが、おそらく2日に1回くらいは話をしている。そして彼自身も『ここが自分のいたい場所であり、自分のキャリアを築きたい場所だ』と話していたと思う」「だから彼と私は同じ方向を向いている」もっとも、2026年シーズン前半の苦戦については、ドライバーだけでなく自身も強いフラストレーションを抱えていると認めた。「彼は今の状況に不満を感じているか? もちろんだ。率直に言えば、私も同じように不満を感じている」「彼が見ているのは、『この状況を正しく分析し、立て直し、適切なペースでパフォーマンスを向上させる能力があるのか』ということだ。我々はそれを彼に証明しなければならない」「私は、それができると確信している」他チーム移籍の選択肢も認めるボウルズは、サインツJr.ほどの実力を持つドライバーであれば、ウィリアムズ以外にも複数の移籍先が存在することを認めた。「彼にはグリッド上のどこへでも行けるというわけではないが、いくつかのチームへ移るだけの力がある」その一方で、サインツJr.自身はウィリアムズの再建プロジェクトに強い思い入れを持っていると説明した。「彼はこのチームを自分自身のものにしたいと思っている。私も同じだ。自分のDNAをこのチームに刻み込み、自分たちのチームにしたいと考えている」「私の仕事は、そのために必要な基本的な要素を彼に示すことだ。我々はその段階にかなり近づいている」開発停滞が最大の懸念材料ただし、ウィリアムズがサインツJr.の信頼を維持するためには、マシン開発で具体的な成果を示す必要がある。サインツJr.はイギリスGPでも無得点に終わり、これで4戦連続ノーポイントとなった。チームも直近3戦でポイントを獲得できておらず、シルバーストンで投入したアップグレードも期待した効果を発揮しなかった。サインツJr.はレース後、「FW48には開発面で深刻な問題がある」と危機感を示しており、ボウルズもその後、マシン開発サイクルについて内部レビューを開始したことを認めている。現時点でサインツJr.はウィリアムズ残留を第一に考えているものの、チームが今後数か月で開発力を証明できるかどうかが、2027年以降の去就を左右する重要な要素となりそうだ。