ウィリアムズF1チーム代表のジェームス・ボウルズは、カルロス・サインツJr.が3位表彰台を獲得したアゼルバイジャンGPについて「一生忘れない」と語り、チームの歴史的な成果を称えた。サインツはキャリア通算28回目、そしてウィリアムズ加入後初となる表彰台をバクーの市街地で獲得した。31歳のカルロス・サインツJr.は、土曜の予選Q3で圧巻の走りを披露し、ウィリアムズで初めてフロントロウ(2番手)を確保。日曜の決勝では冷静かつ堅実な走りで初の表彰台をチームにもたらし、これは実に4年ぶりの快挙となった。
ボウルズはかつてメルセデスで数々の栄光を経験したが、それを超える喜びだと述べた。「素晴らしい結果だ。これまでキャリアの中でいくつかの表彰台を経験してきたが、これは一生忘れないものになる」とチーム公式サイトに語った。「我々はチーム全員でこの成果を勝ち取った。近年は後方で生き残りを懸けて戦ってきたチームが、ここまで這い上がってきたんだ。カルロスは素晴らしいレースをしてくれた。スタートからフィニッシュまで非の打ちどころのない走りで、見ていて本当に喜びを感じた」サインツはウィリアムズの再建プロジェクトの中核として加入したが、これまで順風満帆とはいえなかった。しかしボウルズは、今回の表彰台が大きな転機になると考えている。「彼にとってどれほど意味のある結果か、見ても聞いても分かった。私はポジティブな勢いを信じているし、これはカルロスにとって今後の基盤となるものだ」とボウルズは続けた。一方、チームメイトのアレクサンダー・アルボンは週末を通じて不運に見舞われた。土曜予選では最初にクラッシュを喫し、決勝ではアルピーヌのフランコ・コラピントと接触。最終的に13位でレースを終えることとなった。「アレックスに関しては、時にはそういう日もある。彼には間違いなく速さがあったのは週末を通じて見てきたが、予選での早い段階のアクシデントで厳しい展開になった」とボウルズは説明した。「それでも彼は戦い抜いてポイント圏目前まで戻ってきた。今は月曜にファクトリーに戻り、このトロフィーを持ってチームの仲間と喜びを分かち合うのが待ちきれない。この結果は、人生をこのチームに捧げているスタッフ全員の献身に対する報酬だ」
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