ウィリアムズは、KERSの導入に向け、イギリスのオートモーティブ・ハイブリッド・パワー社(AHP)の株式を購入した。これにより、ウィリアムズがKERSにフライホイール式を採用する可能性が高まった。2009年のレギュレーションでF1への導入が検討されているKERS(運動エネルギー回収システム)。ウィリアムズは、この度、KERSの導入を見据え、高エネルギーの複合フライホイールの開発を手がけるオートモーティブ・ハイブリッド・パワー社の株式を購入した。
オートモーティブ・ハイブリッド・パワーは、今回の株式取得により本拠地をノリッジからウィリアムズのファクトリーがあるオックスフォードに移し、社名もウィリアムズ・ハイブリッド・パワーに変更した。ウィリアムズの共同オーナー、パトリック・ヘッドは「高エネルギーフライホイールの技術はエンジニアリングにとって挑戦的な分野だ。我々はFIAが提唱するKERSを全力でサポートする。KERSは環境に優しいテクノロジーをF1に開発・導入するためにいくらかの貢献するはずであり、マシンから排出される二酸化炭素の軽減を助けるだろう」とコメントした。ウィリアズは、同社のフライホイールは来年のKERSシステムに利用される可能性があるが「いくつかのエネルギー保存オプション」を検討中であるとしている。KERSは、フライホイール式と電気式があるが、多くのチームは電気式を採用するとみられている。関連:KERS