ウィリアムズ・レーシングのF1チーム代表を務めるジェームス・ボウルズは、アルファタウリで代役ドライバーを務めたリアム・ローソンがF1グリッドのシートに「絶対に値する」と信じていると語る一方で、チームのルーキードライバーであるローガン・サージェントへの指示を改めて支持した。オランダGPで負傷したダニエル・リカルドの代役として起用されて以来、ローソンは5レースにわたってそのパフォーマンスで多くの人々に感銘を与えてきた。
しかし、リカルドが次戦オースティンで復帰することが決まっており、ローソンは再び当分の間は戦線離脱することになり、またリカルドと角田裕毅のチームラインナップは2024年も残留することが確認されている。来年のグリッドでまだ埋まっていない最後のシートには、現在サージェントが座っているが、前回のカタールGPでは体調不良でリタイアし、難しい週末を迎えた。2022年のF2選手権を4位で終えてF1に昇格したサージェントはまだF1での初ポイントを模索しており、チームメイトのアレックス・アルボンが現在のウィリアムズの23ポイントを単独で担っている。にもかかわらず、ボウルズはサージェントが実力を証明するチャンスを与え続ける責任がチームにはあると述べ、他のグリッドに比べサージェントのテスト経験が少ないことに注意を促した。ローガン・サージェントはまだF1でポイントを獲得していない。チーム代表としての役割において、サージェントを励ますと同時に若手の一定レベルのパフォーマンスも確認する必要があるというバランスをとることの難しさについて尋ねられたボウルズは「完璧な要約だね」と答えた。「ローガンは最低限のテストしか受けていない。そこはチームとしても責任がある。例えば、グリッドにいるオスカー(ピアストリ)と比べてみると、オスカーは(2022年に)F1テストだけで1年を費やしており、それで素晴らしい仕事をしている」「我々はローガンに対して、成功するためのあらゆるチャンスを与えたことを確認する責任があるが、まだそれができているとは思っていない。それが私のコメントがメディアで非常に明確に伝えられる理由だ」カタールの週末で唯一のフリー走行セッションで見せたサージャントのパフォーマンスを振り返ったボウルズは、22歳の彼を称賛し、2024年に向けてチームでのポジションを確保するためにさらなる時間を提供することを誓った。「もう一度言うが、FP1セッションで彼は実際に良い仕事をしており、我々が彼に特別なことを何もしていなかったにもかかわらず、再びトップ10にランクインした」とボウルズは続けた。「彼は速い。現時点でまとまっていないのはパッケージ全体だ。我々はそれについてかなりオープンに話してきた」「今年の終わりには、みんなわかるだろう。彼の目を見て、最高のチャンスを与えたことと確信できるだろうし、あるいは来年は絶対にマシンに乗るかどうかがわかるだろう。 だが、そのための時間を彼に与えよう」カタールGPは、リアム・ローソンにとってスクーデリア・アルファタウリでの5回目のレースとなった。その一方で、ローソンが来季F1ドライバーの座を失う可能性があることを受け、ボウルズはルーキードライバーがどうすればF1で更なるチャンスを得ることができるのかと疑問を呈した。「そのうえで、我々はスポーツとしてルールを見直して、ルーキードライバーをどのように導入するかという責任があると思う」とボウルズは付け加えた。「リアムは欠場することになるだろうが、私は彼がこのグリッドのシートに値すると思う。これは、このような難しいスプリントのレースフォーマット、1時間のセッション、成長する機会の欠如を反映したものだと思う」
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