元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ウィリアムズ家が名門チームの経営から退くという決定は正しい決断だと指示している。先月、ウィリアムズはF1チームを米国の投資会社ドリルトン・キャプタルに売却。そして、F1イタリアGP限りでクレア・ウィリアムズが副チーム代表から退任することで、設立から43年間関わってきたウィリアムズ家は経営から撤退することになった。
ラルフ・シューマッハは、1999年から2004年までウィリアムズF1に所属し、その期間で彼の6勝のすべてを達成している。ウィリアムズは過去2年間で最下位と低迷しており、Williams Advanced Engineering(ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング)を売却し、チームの土地と建物、ファクトリーと機械、ウィリアムズの歴史の“文化遺産”である100台を超えるF1マシンを抵当に入れるなど資金繰りに苦しんでいた。また、クレア・ウィリアムズの手腕を疑問視する声も多かった。「チームを続けることはできるだろう、なぜなら、そこにいる人々の大多数は長年の経験があり、彼らの過去の業績に誇りをもっているからだ」とラルフ・シューマッハは Sky Deutschland に語った。「近年、マシンはまったく進歩しておらず、チームに新しい人も参加していなかった。グローブのファクトリーも近代化されていない。ウィリアムズ家は正しい決断をしたと思う」「彼らがBMWに売却する機会を逃したことを覚えている。そこからすべてが下り坂になったと思う」ムジェロで開催されるF1トスカーナGPから誰がクリア・ウィリアムズに代わってチームの指揮をとるかはまだ明らかになっていない。「新しいリーダーシップは、誰をチームにとどめたいか、何を変更する必要があるかを迅速に決定する必要がある」とラルフ・シューマッハは語った。「今シーズンはかなり進んでいるので、彼らは迅速に行動する必要がある。次のシーズンに向けて前進したいのであれば、毎日が重要になる」