ジェイミー・チャドウィックは、Wシリーズの成功とウィリアムズF1チームでの継続的な役割によって注目度はたかっているが、F1シート獲得という夢を実現するにはまだ時間がかかると主張する。2020年からWシリーズのチャンピオンには15点のスーパーライセンスポイントが与えられることが発表された。初年度を除き、Wシリーズではチャンピオンを獲得したドライバーは翌年のシリーズには参戦できない。
昨年、Wシリーズのチャンピオンを獲得したジェイミー・チャドウィックは、2020年はF3やF2といったヨーロッパの他のシリーズではなく、今年もWシリーズでタイトルを防衛する道を選択。また、日本でのレース参戦も視野に向けており、将来のF1での機会にしっかりと備えたいと語る。「踏み台というのがシーズンの在り方だと思っています」とジェイミー・チャドウィックはWシリーズについて語る。「再び参戦すると言ったとき、少し非難を受けました。ですが、難しいことですが、FIA F3やFIA F2には多くの誤解があると思います。誰も私がそれに挑戦して、そこでチャンピオンを目指さない理由をあまり理解していなと思います。そんなにうまくいくものではありません」「加入したい1つのチームがあるとしても、そのチームは他チームより値段は2倍です。少し狂った世界です。私としてはとにかく適切なチャンスをつかみたいです。急いではいません。明日にもF1にいなければならないと人々が考えていることはわかっていますが、私はそうは思っていません。私には時間がありますし、その時間のなかで正しい選択をしていきたいです」ジェイミー・チャドウィックは、2020年もウィリアムズ・ドライバーアカデミーのメンバーであることが確認されているが、F1マシンのテストはまだ行っておらず、F1シートの準備が整うまでにはまださらに時間がかかると予想いている。「そこには常にロードプランのようなものがあります。私が目指している道は、F1に到達するために必要な典型的なキャリアの道筋ですが、その方向性という意味ではこれまでの私のキャリアはまったくそうではありませんでした。他の人のキャリアよりも右か左かの分かれ道がありました。F1に到達するための固定された道があるとは思っていません」「自分が何を達成したいかはわかっています。そこにたどり着けた場合は、F1のために準備を整えたいです。仮にクレア(ウィリアムズ)に『追加のシートがあるけど、それが欲しいですか?』と言われたとしても、この時点ではまだ準備ができているとは思わないので、それを得ることをとても嫌がるでしょう」「自分にとっては適切な準備、開発プロセスが重要だと思っていますし、理想的には今後数年で実際に走って何を手に入れられるかを真剣に話し合える時間があると思っています」ウィリアムズF1チームは、2月17日に2020年F1マシン『FW43』をオンライン上で公開する。