ウィリアムズは、2019年 F1オーストリアGPの決勝で、ジョージ・ラッセルが18位、ロバート・クビサが20位でレースを終えた。デイブ・ロブソン(シニアレースエンジニア) 「予選後、ジョージのフロントウイングにダメージが見つかり、スペアを使うことになった。わずかな仕様変更があったため、ピットレーンからスタートしなければならなかった。そでも、ジョージは非常に良い走りを見せ、序盤は全員がブレーキやパワーユニットの管理を始めるなかで、ハースやトロロッソのマシンとレースをしていた」
「ロバートは良いスタートで序盤のコーナーを抜け、ポジションをいくつか上げていた。だが、残念ながら1周目以降はそのポジションを守れなかった。マグヌッセンがピットに入り、ドライブスルーペナルティを消化した後、我々はロバートをピットに入れて新品タイヤに交換し、彼の前に戻すことができた。ストレートスピードとパワーユニットの温度によってロバートがハースの前に留まれることを望んだが、そうはならず、ロバートは多くのブルーフラッグによって厳しいレースに耐えねばならなかった。ジョージはオプションタイヤで最初のスティントをうまく走り、クビアト(トロロッソ)についていった。まずまずのポジションを確保し、クビアトとのギャップを縮め始めた。今回もクルーたちの素晴らしい努力によってジョージのピットストップはクビアトよりかなり早く完了し、もう少しで前に出られるところだった。残念ながら、クビアトにポジションを取られてからは引き離されてしまい、ジョージのレースはマグヌッセンに対して防衛戦となった。彼はプライムタイヤを管理しながらそれをとてもうまくやり抜いて18位でフィニッシュした。チーム全体がオーストリアの過酷なコンディションでマシンを管理するために良い仕事をして再び2台のマシンを完走させてくれた」 ジョージ・ラッセル (18位)「序盤はしばらくトロロッソやハースを抑えて戦うことができた。終盤はマグヌッセンを抑えきった。まだ道のりは長いけど、いくつかポジティブなことがあった。オープニングラップからの数周はよかった。クビサとクビアトを同時にパスすることができたことには驚いたけどいい感じだった。ラップ毎にほぼ前回でプッシュしたし、気付いてもらえてうれしい。今はまだ我慢のときだし、クルマにもっと多くのダウンフォースがつくのを待たなければならない」ロバート・クビサ (20位)「難しいレースだった。ペースが足りなかった。オープニングラップでいくつかポジションを上げたけど、それからはハンドリングがとても悪かった。ポジションを守ろうとしたけど、後ろのクルマを抑えるのはとても難しかった。全体的にグリップ不足で、この暑いコンディションでオーバーヒートが酷かったし、タイヤもかなり苦く、スライドが多かった」