ナイジェル・マンセルが、1992年に歴史的なF1ワールドチャンピオンを獲得したマシン『ウィリアムズ FW14B』がボンナムスが開催するグッドウッド・オブ・フェステバル・オブ・スピードのオークションに出品されることになった。エイドリアン・ニューウェイが設計したウィリアムズ FW14Bは、F1史上最も象徴的で圧倒的な強さを誇ったF1マシンの一台。
ウィリアムズ FW14Bに搭載されたアクティブサスペンションは、コーナーではマシンが沈み込んでグリップを高め、ストレートではわずかに車高を上げることでドラッグを減少される革新的なシステムだった。今回、オークションに出品されるウィリアムズ FW14Bは、1992年の13戦中で走り、そのうちの7戦でナイジェル・マンセルがドライブしたマシン。このマシンでナイジェル・マンセルは7戦中5勝を挙げ、1度の2位フィニッシュを達成。悲願のF1ワールドチャンピオンを獲得した。1980年のデビューから12年が経過しており、当時のマリオ・アンドレッティの10年を破り“デビューから最も遅いチャンピオン”となった。オークションを開催するボナムスによると、出品される“レッド5”の名で知られているこのウィリアムズFW14Bにはルノー製V型10気筒3.5Lリッター エンジンを搭載されており、「最初はウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリングが保有された後、一人の個人所有者が決めよこまやかに管理されていた」ものだという。このウィリアムズ FW14Bは完全に走行可能であり、最近でも走行を行っているというが、潜在的な次のオーナーが実際に走行を楽しむためにはウイリアムズのソフトウェア・エンジニアに頼らなければならないという。ボナムスのモータースポーツ担当ディレクターを務めるマーク・オズボーンは「若い頃、国家ととにあった私は英国製のウィリアムズのマシン、特に“レッド5”の輝きに愛国心を持って畏敬の念を抱いていた」とコメント。「シャシーナンバー8はその惜しみない誇大な称賛を受けてきた最高の品種だ。そして、マンセルの手によってシーズン最初の5ラウンドを勝った」「FW14Bは当時から今日に至るまでF1に参戦したなかで洗練されたF1マシンの一台であり、我々ボナムスは、このようなモータースポーツにおける伝説的なマシンを託されたことを名誉に思う」推定落札価格は300万ポンド(約4億2600万円)あたりになると考えられている。
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