ウィリアムの2008年F1グランプリの幕開けは順調にはいかなかった。14日に行われたオーストラリアGPフリー走行で、ウィリアムのマシンFW30には様々なトラブルが発生。午前中のセッションでは2台のFW30にギアボックスの問題が発生し、ニコ・ロズベルグ、中嶋一貴の両ドライバーはそれぞれ3周ずつの走行に留まった。午後のセッションでは、ニロ・ロズベルグのマシンにディファレンシャルの問題が生じた。それでも、ニコ・ロズベルグは2回目のフリー走行で31周を走行し8番手タイムを記録。中嶋一貴は33周の走行で16番手だった。
ニコ・ロズベルグ「チームにとって今日は困難なシーズンのスタートとなってしまった。最初のセッションでは走ることができなかったし、2回目のセッションではディファレンシャルがうまく作動しなかった。結果として、マシンはトラックにいても有益な情報を得ることができなかった。わずかなことは学べたけど、明日はかなり進歩させて、今日の分を取り返さなければならない。ただ、僕たちは良い基盤があると思うし、まだ、それを十分にみせていない。」中嶋一貴午前中のセッションでは、技術的な問題のため、サーキットを学ぶ時間を失ってしまい残念だった。いくらかサーキットの経験はあるければ、かなり限られいる。でも、午後はすべてのプログラムを完了した。サーキットでは常に多くの時間が欲しいけど、アルバートパークのレイアウトにより慣れることができたよ。今夜はデータをチェックし、改善できるところを見つけるよ」サム・マイケル (テクニカル・ディレクター)「午前のセッションでは両方のマシンがギアボックスに信頼性の問題を抱えてしまい、有益な走行ができなかった。2回目のセッションのためにその問題を解決したが、今度はニコのマシンにディファレンシャルの問題が起こってしまった。残念なことに、セッション中に修正することができなかったが、原因はわかっている。明日には修正させるだろう。トラックでの時間は失ったが、明日に向けて改善させるために、今夜は懸命にセットアップを煮詰めるつもりだ」