ウィリアムズは、2018年F1マシン『FW41』のエンジンカバーの上部にY字型のセクションを追加することで、レギュレーションによって廃止となったシャークフィンの効果を維持しようと試みている。2018年のF1ギュレーションでは、マシン後部の開発エリアが制限され、昨年不評だったシャークフィンとTウイングがあったエリアにデバイスを設置することができなくなった。
ウィリアムズは、シャークフィンの効果を空力的に実現するためにエンジンカバー上部にY字型のセクションを追加している。F1ジャーナリストのクレイグ・スカボローは「ウィリアムズはエンジンカバーの上部にそって平らなプレートを設置していた。ウィリアムズはそれをTバーと呼んでいた」と説明。「クルマがスライドすると、クルマは気流の行く手を塞ぐので、リアウイングの外側には空気が供給されなくなる。そのため、チームはシャークフィンの上部でボルテックスを旋回させて、リアウイングの外側に空気を向けられることを見つけた」「今年はシャークフィンがなくなった。背びれだけとなり、上部の長い水平セクションははるかに短くなっている」「ウィリアムズはそこをただのT字型にするのではなく、Y字型のセクションを増やしており、そこに2つのボディワークができている」「かなりクレバーなアイデアだ。セットアップと機能させるのは非常に難しいはずだが、彼らには1年の経験がある。昨年のフォース・インディアのように、他の人々がフィンの残りの部分と一緒にどのようなことをやってくるか興味深い」