ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、2018年F1マシン『FW41』における主な開発目標は達成していると自信をみせている。ウィリアムズは15日(火)、ロンドンで新車『FW41』を発表。FW41は昨年3月に最高技術責任者としてチームに加入したパディ・ロウ、そしてチーフデザイナーとして加入したエド・ウッドが初めから開発に関与する最初のF1マシンとなる。
パディ・ロウは、ウィリアムズ FW41は昨年マシンの進化版ではなく、段階的にパフォーマンス変化を与えていけるように設計していると語る。「エンジニアによっては非常に困難な時期だ」とパディ・ロウはコメント。「好きな時期でもあり、嫌いな時期でもある。新車をもたらす興奮と全ての約束をもたすものだ。成功するかどうかに関わらず、全てのクルマには多くのハードワークが費やされているからね。オーストラリアでのレースに適した状況にするためには舞台裏で多くの問題がある。かなり狂った6週間になるだろう」「パフォーマンスに関してはストレスがつきものだ。できる限り最高の仕事をするものだ。我々はFW41でそれを行った。本当に良いステップを果たしたと感じている。我々は段階的なエレメントの変化を達成しようとしており、ただの進化ではない。前年モデルは上位勢から2秒くらい遅かったし、我々はそれを大幅に縮めたいと思っている。我々は段階的な変化を目指しているし、このクルマがその力強いエレメントを届けてくれることを願っている」パディ・ロウは、FW41はウィリアムズが冬季に設定した内部目標は達成していると自信をみせているが、コース上でパフォーマンスをもたらせるかどうかはまだわからないと認める。「我々はだいたい目標を達成することができた。我々は常に最後までプッシュしている。今はトンネルのなかで物事を見つけようとしている段階であり、その変わり目にある。開幕戦がどうなるかはわからない。現時点ではその領域に入っているが、我々は内部的に設定したパフォーマンス目標はほぼ達成している」「注意しなければならない点がいくつかある。それらの目標は十分に野心的なものだったのか? それらの目標、パフォーマンスは、リアルなマシンでコース上に変換されるだろうか? それをまだ見ているところだ」「我々が自分たちで測ることができるもののひとつは、絶対的なパフォーマンスだ。自分たちで5位、4位、3位になることを望んでいるとは言いたくはない。他が何をしてくるか予測できない巨大な競争だからだ。だが、我々は昨年ポールポジションを獲ったマシンと比較してラップタイムのゲインを見たいと思っている。そうやって自分たちを測っていくつもりだ」