ウィリアムズの最高技術責任者を務めるパット・シモンズが、チームを離れたと Autosport が報じた。パット・シモンズ(63歳)は、2013年にバージン(現マノー)からウィリアムズに加入し、技術責任者を務めていた。加入後、最初のフルシーズンとなった2014年、ウィリアムズはコンストラクターズ選手権3位でシーズンを終了。翌2015年もそのポジションをキープした。
しかし、今年はインディペントチームのフォース・インディアに上回れ、ウィリアムズはコンストラクターズ選手権5位に転落した。パット・シモンズの離脱は、メルセデスのエグゼクティブテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウがウィリアムズに加入するという噂のなかで報じられた。パット・シモンズは1980年代序盤にトールマンに加入。チームが買収された1984年、ルノーに買収された2002年にもそのままチームに残っていた。ルノー時代は、エンジニアリング部門のエグゼクティブディレクターとして、2005年と2006年にはフェルナンド・アロンソとともにダブルタイトル2連覇に貢献。だが、2008年のF1シンガポールGPでの“クラッシュゲート”スキャンダルでF1界から追放された。後に、FIAと和解して、追放処分は5年から3年に軽減され、2013年にマルシャのテクニカルディレクターとしてF1の現場復に帰していた。ウィリアムズはこの件についてコメントを控えている。