ウィリアムズは、メルセデスがバルテリ・ボッタスの引き抜きについて条件を提示したとの噂にノーコメントを貫いている。ニコ・ロズベルグの後任については様々な憶測がなされてきたが、メルセデスはバルテリ・ボッタスに照準を定めたようだ。バルテリ・ボッタスは、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフがマネジメントに関与している。
報道によると、メルセデスはウィリアムズにバルテリ・ボッタス獲得のための条件を提示。2017年のパワーユニット供給価格を1000万ポンド(約14億5900万円)引き下げるとともに、育成ドライバーのパスカル・ウェーレインを差し出すとのオファーをしたという。しかし、ウィリアムズはこの条件を跳ね除け、メルセデスはさらなる提案を思案しているという。ウィリアムズの広報担当は「我々は2017年のドライバーはバルテリとランスだと発表しています。それ以外にお話しすることはありません」とコメント。ランス・ストロール(18歳)は、ヨーロッパF3からステップアップする新人であり、ウィリアムズは経験豊富なバルテリ・ボッタスを手放すことは望んでいない。メルセデスが提示したパスカル・ウェーレインはマノーでF1を1年経験したに過ぎず、チームリーダーとしては頼りない。今年、コンストラクターズ選手権5位に後退したウィリアムズは、バルテリ・ボッタスを放出した場合、来年さらに順位を落とすリスクがある。この噂と同時に流れているのが、メルセデスのエグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウのウィリアムズ移籍だ。この状況もバルテリ・ボッタスの動向を複雑にしている。ウィリアムズは、パディ・ロウの噂についても「それは憶測であり、我々からお話しすることは何もありません」とノーコメントを貫いた。