マーク・ウェバーの今シーズンの競争力は、ブリヂストンの2010年仕様のタイヤに依るところが大きいようだ。マーク・ウェバーはここ2戦連続でポール・トゥ・ウィンを飾っているが、専門家には評価の高いチームメイトのセバスチャン・ベッテルがなぜ陰に追いやられているか不思議に感じているものもいる。マーク・ウェバーは、ブリヂストンが今シーズン供給している狭く、耐久性の高いタイヤが享受していることを認めている。
「新世代のタイヤは僕のドライビングスタイルにより適している」とマーク・ウェバーは認める。「フロントは食いつき過ぎないし、リアは横方向が安定している。セバスチャンはその反対の方を好んでいる」セバスチャン・ベッテルは「以前よりもタイヤから多くを引き出せない。限界が低い」と述べている。セバスチャン・ベッテル同様、フェリペ・マッサとミハエル・シューマッハも2010年のタイヤに苦労している。フェリペ・マッサは、バーレーンとモナコで使われたスーパーソフトでしか、チームメイトのフェルナンド・アロンソに匹敵できていない。「堅い側のタイヤを働かせるのに苦労している」とマッサはコメント。「軟らかい方のタイヤでは一周目から必要なグリップを得ることができている」