フォルクスワーゲンは、今シーズン末でWRCから撤退することを発表した。1日(火)、ヴォルクスブルグでの取締役会でWRC撤退が正式に決定した。今後、フォルクスワーゲンは、カスタマーベースの競技に専念し、ゴルフTCRとビートルGRCラリークロスカーに集中していく。
2018年にR5仕様のポロの開発後にラリーに復帰する可能性があるが、2017年にむけた新型ポロR WRCが使われることはない。「フォルクスワーゲン ブランドは非常に大きなチャレンジに直面しています」とテクニカル・デベロップメントの責任者フランク・ウェルシは語った。「我々の車両レンジの電化における今後の拡大により、我々はすべての努力を重要な将来のテクノロジーに集中させなければならない」「同時にフォルクスワーゲンは、カスタマーレースにより集中していくことになる」「サーキットトラックでのゴルフGTI TCR、ラリークロスでのビートルGRCと同様に、我々はカスタマーにトップのプロダクトをオファーしたいと思っており、R5レギュレーションに沿った新しいポロを開発していく」2013年にポロでの新しいプログラムで参戦以来、フォルクスワーゲンはWRCの51戦で42勝を挙げ、セバスチャン・オジェがドライバーズタイトル、フォルクスワーゲンはマニュファクチャラータイトルを4連覇している。「もちろん、我々はWRCからの撤退をとても残念に思っている。フォルクスワーゲンのモータースポーツ史で最も成功したチャプターだった」とモータースポーツダイレクターを務めるスベン・スミーツはコメント。「チームは素晴らしいことを成し遂げた。同時に我々のビジョンはしっかりと先を見据えている。我々は会社全体が直面している大きなチャレンジを承知している」「我々は、この再編がフォルクスワーゲン ブランドの成功に貢献することを望んでいる」「今後、焦点はモータースポーツにおける次のテクロノジー、そして我々のカスタマーのスポーツレンジとなる。それは我々をより広く、魅力的なポジションに置くことになる」