フォルクスワーゲン・アウディは、F1参戦のコストが管理可能なレベルにまで下がるならば、ポルシェブランドでF1への参戦の可能性を検討している模様だ。世界第3位の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンは、シュコダ、セアト、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ブガッティ、ベントレーといったブランドではモータースポーツに関わりがあるブランドを有しているが、F1が正式に選手権として発足した1950年以降、エンジン供給はあったが、チームとしての参戦はない。
2010年にロータスがF1へ復帰することで、一部ではフェラーリのライバルであるランボルギーニの復活が取り沙汰されている。しかし、アウディ・シンガポールのマネージングディレクターを務めるラインホルド・カールはランボルギーニブランドでの参戦を否定。ランボルギーニには、そのような形でのブランド露出は必要ではなく、自由に使えるのリソースもないとしている。だが、FIAによるコストカットの動きはフォルクスワーゲンにとって魅力的に映っているという。「今日ではF1に参戦するのに1億ユーロ(約130億円)を超えるコストが必要だ。コストが下がれば、我々でもマネージメントが可能になる」「その場合はポルシェのでの参戦になるのではないか。ポルシェは現在、我々のグループ、アウディとフォルクスワーゲンに属している」とカールは“ストレイツ・タイムズ”に語っている。「他のメーカーが苦境にある中、我々はポジティブな状態にある。このような厳しい経済状況にも関わらず、シンガポールでは前年比7%増のセールスを記録し、国内では新規ディーラーを建設しているほどだ」
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