フォルクスワーゲン・グループのディレクターを務めるバーナード・ゴブマイヤーは、F1は現在の予算では“危険な道のり”にあると語る。F1の代表チェイス・キャリーとロス・ブラウンは、現在のコンコルド協定が2020年に失効した後は、チーム間の収入の公平化することを望んでいると主張している。
フォース・インディアのようなチームは、F1のオーナーであるリバティ・メディアに早急にコスト削減に集中するよう促している。フォルクスワーゲンのブランドでは、アウディのF1参戦の噂が繰り返し報じられており、今シーズン限りでWECを撤退してフォーミュラEへの参戦を表明したポルシェもF1エンジンを開発しているとの噂が報じられている。バーナード・ゴブマイヤーは、F1は現在の形では持続不可能であり、メルセデス、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン以外は財政的に競争することは不可能だと考えている。「F1は危険な道のりにある」とバーナード・ゴブマイヤーは Autosport にコメント。「非常に高価だ。ビッグ4チームを除けば、ほとんどのチームが財政的に問題を抱えている」「トラックは彼らが求めているものを支払うことはできない」「個人的な意見だが、その高価な特性によって、彼らは非常に危険な道を歩んでいると思う。それは至る所で目にすることができる」バーナード・ゴブマイヤーは「メルセデスはF1プロジェクトに1500人以上が取り組んでいる」と付け加えた。「それはサプライヤーを考慮していない数字だ。おそらく2000人が2台のクルマに取り組んでいる」「イングランドでの高価な賃金、いかに高価なマテリアルが使用されているか考量する必要がある」F1とFIAは、数年前にコストキャップの導入を試みたが、実現には至らなかった。バーナード・ゴブマイヤーは、コスト管理が不十分なことにより、“F1は完全に範囲を超えており、それは世界耐久選手権もそうだ”と語る。バーナード・ゴブマイヤーは、非常に優れている例としてMotoGPを挙げ、F1が再び大規模なスポンサーを引きつけるにはもっと良いショーを提供する必要があると考えている。「スポンサーの数は減ってきている。観客数もそうだ」とバーナード・ゴブマイヤーはコメント。「タバコ企業のような大規模スポンサーはもう存在していない。小規模なスポンサーも減ってきている。同時にレースカーのコストは上昇している」「MotoGPは、ショーという観点ではF1を上回っている。100倍は優れている」「比較にならない。MotoGP、サポートレース、スーパバイクの方がF1よりも優れている」ドゥカティはフォルクスワーゲン傘下にあるが、バーナード・ゴブマイヤーは、ドゥカティは自動車会社よりもはるかに多くのことを達成していると語る。「我々はグループ内にドゥカティを抱えており、スポンサーシップで達成できることにおいて相違点を確認することができる」「ポルシェ、ベントレー、アウディでさえ、そのような大きなスポンサーシップを達成することはできない」「ドゥカティは特別であり、フェラーリに匹敵している。スポンサーは本当の価値を得ている」「彼らはメディア、ホスピタリティ、プログラムなど、レースでうまく活性化している」「自動車会社はその点においてそれほど優れていない」