ヴァージン・レーシングを立ち上げたリチャード・ブランソンは、確立されたサクセスストリーに資金を提供し続けるよりも、ゼロから新しいF1チームを作り上げるチャレンジに魅力を感じたと語る。リチャード・ブランソン率いるヴァージン・グループは、2009年にダブルチャンピオンシップを獲得したブラウンGPをスポンサードしていた。しかし、ブランソンは、ゼロからプロジェクトを行うことを望んでいたと語る。
「ブラウンに巨額の小切手を切って、もう1シーズンついてまわることも魅力的だったかもしれない。しかしチームは優勝してしまえば、優勝以上のことをすることはできないんだ」「それで、我々は新しいチームを探して、サポートする方が良いと考えた」リチャード・ブランソンは、ヴァージン・レーシングには、ブラウンGPと3月のメルボルンで経験したような成功を期待しておらず、真新しいF1チームを確立するには時間がかかると語る。「我々は昨年のような幸運を期待していはいない。この先、何年にもわたってチームを作り上げなければならないことは完全に承知している。でも、それをすることは刺激的だろうね」「アレックス・タイ(ヴァージン・レーシングCEO兼チーム代表)が関与していた宇宙船会社は、まさに長年をかけて作り上げられたものだ。私はここにも同じことが当てはなると思っている」「ニック・ワース(テクニカルディレクター)と彼の周りの人間は素晴らしい。ニックがいるから、ブラウンやレッドブル、その他全てのチームからエンジニアを惹きつけた。そして、実際にに彼は素晴らしい人々のグループを得た」「多くのお金とテスト済のマシンを断ったティモ・グロックを獲得したことは、相当な保証になった」リチャード・ブランソンは、ヴァージン・レーシングが長期的なプロジェクトだが、F1で確立されたチームになればチーム自体がスポンサーを獲得できるチームになれると期待している。ヴァージン・グループの計画として、リチャード・ブランソンは、恒久的にチームの経営構造の一部でいることを望んでいるが、無制限にチームに資金を出すつもりではないことを明らかにしている。「3年契約だ」とブランソンは語る。「しかし、私が“永遠”と言ったのは、彼らが継続するために十分なスポンサー資金を惹きつけられるからだ。しかし、彼らは4,000万ポンドの予算の範囲内で取り組んでいるので、彼らがそれをするチャンスはある」「手助けするつもりだし、必要なときは動き、楽しみ、関与し、ドライバーの支えとなるつもりだ。いくつかのレースに足を運び、世界規模でモーターレーシングチームになって、スポンサーを助け、プロセスに楽しみを持たせる手助けをするつもりだ」