ヴァージンのデザイナーを務めるニック・ワースは、MVR-02が昨年マシンよりも“あらゆる面で上回っている”と自信をみせた。ヴァージンは7日(月)、ロンドンのBBCテレビジョンセンターでMVR-02を披露。ニック・ワースは、MVR-02がデザイン面で大きな前進を遂げたと語った。「昨年中盤から我々はプロセスに取り掛かり、改善しならない速さや取り組まなければならないものを調整してきた。物理的にも大量な開発を行った」とニック・ワースは述べた。
ニック・ワースは、ヴァージンがダブルディフューザーの禁止を含め、改正されたリアエンドの技術規約に対して非常に良いソリューションを見つけたと確信している。「マシン後部は、昨年からかなり調整されている。このクルマは遅れを取り戻すだけでなく、空力面でも前進している。あらゆる面でこのクルマは昨年よりも速く、優れている」ヴァージンは、風洞を使わずにCFDだけでマシンを設計する優位のチーム。昨年のコンストラクターズ選手権でヴァージンは最下位に終わったが、ニック・ワースは、その欠点はCFDアプローチによるものではなかったと考えており、MVR-02はその弱点を克服したと確信している。「昨年、全ての方程式は非常にうまく働いていた。我々は考えていた多くの数値を打ち込んだ。それはチャンピオンを獲得したスポーツカープログラムからの論理的な発展だった」「他の新規チームもある程度そうだったのだが、我々はハイドロリックおよびギヤボックスの信頼性に足を引っ張られた。2011年はそこに集中した」「アブダビとテストでは、新車の新しいハイドロリックシステムを走らせた。今シーズンはとてもうまく準備が整っている」MVR-02はKERSを搭載しないが、ニック・ワースは、現状ではKERSより他のものに集中する方が重要であると述べた。「KERSは興味深いテーマであり、プリウスなどのハイブリッドカーに繋がる素晴らしいテクノロジーだ」「だが、非常に高価で、非常に重い。0.3秒の価値があるが、我々には3秒のギャップがある」「ティモ(・グロック)に対して3秒速くなったと約束したくはないが、かなり多くを見いだした。空力に集中する方が重要だ」
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