アストンマーティンF1のセバスチャン・ベッテルは、F1プレシーズンテストでトラブル多発で走行できなかったことで“パニックに陥ってはいない”と主張する。6シーズン過ごしたスクーデリア・フェラーリを離れ、今年からアストンマーティンF1に移籍したセバスチャン・ベッテルだが、先週末にバーレーンで行われたF1公式プレシーズンテストではマシントラブルに見舞われて117周しか走行できなかった。トップのピエール・ガスリー(アルファタウリ)は237周を走っている。
それでも、2回のF1ワールドチャンピオンであるベテランドライバーのセバスチャン・ベッテルはパニックに陥ってはいないと語る。「10年前ならパニックに陥っていただろうね」とセバスチャン・ベッテルは Auto Motor und Sport に語った。「ほぼ100周分を失った。今はそれに耐えるしかない」今回、アストンマーティンF1が見舞われたトラブルは、主にメルセデスが供給するエンジンやギアボックスに関連したものだったと考えられている。しかし、セバスチャン・ベッテルは、メルセデスを非難しても意味はないと語る。「マシンに搭載されているコンポーネントは、僕たち自身のコンポーネントとミックスされている」とセバスチャン・ベッテルは語る。「だから、結局のところ、問題が発生した場合、そのどちらかに原因があることが多い。でも、そこは重要ではない。唯一、重要なのは、それが修復されているということだ」とは言え、セバスチャン・ベッテルが完全に異なるアストンマーティンのマシン哲学への適応することに苦しんでいるのも確かだ。「アストンマーティンのF1マシンは異なる哲学で造られている」とセバスチャン・ベッテルは語る。「細かいことばかりだけど、それらが積み重なると大きな違いになる。最初のレースでは急な学習曲線になると思う」「少しトラブルの多いスタートにはなってしまったけれど、シーズンはまだ長い」「僕は長い間F1にいるし、もはやそれほど気にはならない。パニックになっても何の助けにもならない」セバスチャン・ベッテルは、2021年シーズンにアストンマーティンがどの位置にいるのかはまだ分からないと語った。「僕たちは他のクルマと比較できるほど多くの走行ができていないからね」