フェラーリF1のセバスチャン・ベッテルもルイス・ハミルトンに続いてピレリの2021年仕様のF1タイヤを酷評。「再び目にしないことを願う」と語った。先月のF1ポルトガルGPでの“ブラインド”でのプロトタイプテストに続き、金曜日のバーレーンでは全F1チームとドライバーに2021年向けに改良された構造のタイヤが配布された。
だが、この新しいタイヤはドライバーの受けは悪く、ルイス・ハミルトンは、2021年のコンパウンドは“悪くなった”と語り、ピレリのタイヤ開発に疑問を投げかけた。2021年F1タイヤの感想を求められたセバスチャン・ベッテルは「一歩前進というより、ほぼその真逆だった」と要約した。「試してみる価値はあったかもしれないけど、再びこのタイヤを目にしないことを願っている。現在僕たちが走らせているタイヤと比較して、かなり悪くなっている」ルイス・ハミルトンは、新しいタイヤを使用するくらいならば、3年連続で2019年仕様のタイヤを使い続けた方がいいと語っている。その意見について質問されたセバスチャン・ベッテルは「あれが2021年の唯一の選択肢であるならば、僕も絶対に2019年のタイヤを使い続けたい」とコメント。「オーバーヒートが少なくなったり、お互いに戦うチャンスが増えるなど、現在のタイヤでは得られないものを与えてくれるタイヤじゃない限り、別のタイヤに乗り換えるべきではないと思う」「このタイヤが悪くなっているのは確かだ。僕たちがすでに苦しんでいるすべての問題を悪化させているだけだ」フェラーリのチームメイトであるシャルル・ルクレールからもポジティブな言葉は聞かれない。「かなり苦労したし、パドックの他の人たちがどのように感じたかはわからないけど、僕たちは苦労していた。バランス的にはさらに困難だったし、それはあまりうれしいことではない」とシャルル・ルクレールはコメント。「僕たちはいつもタイヤにもっと多くのことを望んでいる。でも、僕たちが走っているスピードでそれは簡単な仕事ではないことも分かっている。でも、新しいタイヤについて考えれば、むしろ古いタイヤのままの方がいいね」