セバスチャン・ベッテルは、マラネロにF1タイトルをもたらすことができなかったが、フェラーリF1で過ごした時間に後悔はないと語る。4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、9月10日(木)にセルジオ・ペレスの後任として2021年からアストンマーティンF1と契約したことを発表した。
今年5月、フェラーリF1はセバスチャン・ベッテルとの現行契約を延長することについて交渉しないことを選択。セバスチャン・ベッテルのマラネロでの時間は6シーズンで終わることになった。フェラーリF1は、2007年のキミ・ライコネンのドライバーズタイトル、2008年のコンストラクターズタイトルが最後となっている。セバスチャン・ベッテルは、フェラーリF1にタイトルをもたらすことを目標に2015年に移籍したが、2017年と2018年はランキング2位で終えたものの、2019年はチームメイトのシャルル・ルクレールに敗れた。そして、今年はSF1000に苦戦を強いられており、6位以上の入賞を果たせていない。開幕から8戦で表彰台がないシーズンは2008年のトロロッソ以来となる。今年、フェラーリF1との関係はどのように変化したかと質問されたセバスチャン・ベッテルは、たとえタイトルを獲得することに失敗したとしても、現在の苦闘がチームとの時間の重要性を弱めることにはならないと語った。「当然、僕はただ参加するためだけでも、レースに勝つためでもなく、チャンピオンシップに勝つためにフェラーリに加入した。それも正しい方法で勝つためにね」とセバスチャン・ベッテルは語った。「もちろん、その点では僕たちは失敗したと言っていいだろう。僕たちはチャンピオンシップに勝てなかった。でも、見落としたくはない素晴らしい瞬間とハイライトがあったと思っている」「僕のことを本当に助けてくれた人たちがいることを知らせなければならない。生涯にわたって友人もできた。だから、そこは見落としてもらいたくない」「フェラーリで過ごした年月を後悔していない。彼らは僕の人生の大きな部分を占めている。フェラーリは特別な場所だ。僕はフェラーリでレースをしているミハエル(シューマッハ)を見て育った」「もっとうまくやりたかったのは確かだでも、やれることはすべてやったのも確かだ」「良い時も悪い時もあったけど、それも一部だし、今ではおそらく双方にとって次に進む時がきたんだと思う」セバスチャン・ベッテルは、2021年にアストンマーティンF1へとブランドを変える現レーシング・ポイントをさらに発展させる手助けをする機会を楽しみにしており、プロジェクトが成功するための基盤は整っていると信じていると語る。「チームには大きなポテンシャルがある」とセバスチャン・ベッテルは言った。「チーム内には本当に優秀な人で賢い人がいると思う。そのような資質があることを示し、結果とともにそれを実証する手助けをすることを楽しみにしている」「すぐに素晴らしい結果が出れば、いつだってそれは素晴らしいことだけど、すべてがある意味で初めてのことなので、その成長を可能にし、自分の目の前にある仕事を楽しむことを楽しみにしている」
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