元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、良い友人であるセバスチャン・ベッテルにF1を1年休み、スポーツの変化を観察してから将来を決めるようアドバイスした。セバスチャン・ベッテルが2020年シーズン限りでフェラーリF1を去るという衝撃的な発表は、4回のF1ワールドチャンピオンの次の動きについて多くの憶測を巻き起こした。
少なくとも理論的には、セバスチャン・ベッテルには2021年にはルノーとメルセデスに移籍するチャンスが存在するが、ベッテルがどちらのチームにも移籍しない十分な理由もある。奇妙なことに、セバスチャン・ベッテルがサバティカルをとる見通しについてはほとんど言及されていないが、32歳でルイス・ハミルトンより2歳若いベッテルは、12か月をF1から離れる余裕があるとバーニー・エクレストンは考えている。「彼とはかなり話をしてきたが、おそらく彼は一年休むべきだ」とバーニー・エクレストンは Evening Standard のインタビューで語った。「そして、ルールが変更する2022年に戻ってくればいい。それは彼にF1がどのように変化するかを見守る機会を与える。しかし、彼がしたいことはルイスに対抗してメルセデスをドライブすることだと思う」バーニー・エクレストンは、1億4500万ドルの予算上限の導入など、2021年からF1を席巻する変化に注目しているが、予算上限レベルについての議論に重点が置かれていることには感銘を受けていない。「完全にくだらない話だ」とバーニー・エクレストンは言る。「他にやらなければならないことがあるときに、彼らは予算のごく一部である500万ポンドで混乱していた」「私がブラバムを所有していたとき、フェラーリよりもはるかに少ない費用を費やしていたが、それでも勝ったし、彼れは勝てなかった。お金ではなく、人が重要ということだ」「お金は本当の競争ではなく自我の競争になり、一人の男は他の男よりも多くを使いたいと思っている。しかし見ている方がはそんなことは気にしない」バーニー・エクレストンは、新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、不完全なかたちで2020年のF1世界選手権が開催されるよりは、シーズン全体を中止にするべきとの信念を繰り返した。「おかしな選手権だと思わないか?」とバーニー・エクレストンは語る。「オーストリアGPを開催され、翌週も同じことが行われる。だが、別物として扱われる」「そうなると、チャンピオンシップを見て、誰かが勝たのか、何がどれに勝ったのかよくわからない。そして、人々は永遠にラッキーな勝利だったと言うだろう。本当のチャンピオンシップではなかったとね」