4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルとフェラーリF1との交渉は決裂し、早ければ本日12日(火)の遅くにも2020年限りでチームを離れることが正式発表されると複数のメディアが報じている。セバスチャン・ベッテルとフェラーリF1との現在の契約は今シーズン限りで満了となるが、フェラーリは2024年まで契約を延長したシャルル・ルクレールの事実上のナンバー2を意味する1300万ユーロへの給与減額の1年契約をオファーしたと報じられている。
しかも、返答期限はシーズンが開幕する前の6月末とする敬意に欠けるものだったとされている。セバスチャン・ベッテルは、メディアとのオンライン記者会見で「これまで結んできた契約はたいてい3年契約だった。僕はF1でも経験豊富なドライバーのひとりだけど、最年長ではないし、その点では年齢制限があるとは思っていない」と発言しており、オファーを全面的に拒否したとの報道につながった。英国のSky Sports F1 は、セバスチャン・ベッテルとフェラーリF1との交渉はまだ準備段階であり、給与や契約期間などの具体的な詳細はまだ議論されていないとしていた。しかし、ドイツの大手メディアであるAuto Motor und Sportと Bild Sport は5月11日(火)に揃って、数か月の議論の後、セバスチャン・ベッテルとフェラーリF1との契約交渉が決裂したと報道。BBC Sports もそれに続いた。2015年からフェラーリF1に加入したセバスチャン・ベッテルには、ルノーとマクラーレンの2チームからオファーが届いていると報じられている。一方、セバスチャン・ベッテルの後釜には、カルロス・サインツ、ダニエル・リカルド、アントニオ・ジョビナッツィ、そして、フェルナンド・アロンソの名前が挙げられている。2019年シーズンは、セバスチャン・ベッテルにとって最も厳しいシーズンとなり、F1シンガポールGPでの1勝にとどまった。また、近年のベッテルはミスが多く、シャルル・ルクレールもナンバー2ドライバーとして過ごすつもりはないと語り、二人はF1ブラジルGPで同士討ちを演じていた。関連:セバスチャン・ベッテル、今季限りでのフェラーリF1離脱を正式発表