フェラーリのF1ドライバーを務めるセバスチャン・ベッテルは、メディアがF1ドライバーの評価をころころと変える様を株式市場に例えて考えている。長年にわたってメディアから称賛と批判を受けている4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、昔とは異なるメディアの形態が発達したことで、2つの間の変動がより頻繁になったと語る。
「論点は毎日変わる。論点は結果ごとに変わる」とセバスチャン・ベッテルは Autosport に語った。「だから、その点でいえば、最近は報道はずっと短命になったように感じている。悪い日を過ごせば、次の週の状況は災難だ。逆に良い日を過ごせば、次の週は最高だ」「ある意味では常にそうだったけど、とにかく変化の速度だけが増加した」「でも、それはおそらくF1だけが体験するものではなく、全世界が体験していることかもしれない」「僕はまったく金融の専門家ではではないけど、金融市場、株式市場を1日追跡すれば、それは上下している」「同じ行動を15年前にしていたら、人々はパニックに陥っていただろう。現在は2%増加、3%減少することは完全に普通のことだ。20年前なら3%の増加は『問題が発生した。私たちは…する必要がある』というような感じだっただろう」少なくとも昨年は、セバスチャン・ベッテルの感情の揺れの多くはチームメイトのシャルル・ルクレールとのライバル関係が主だったが、ベッテルはルクレールを倒すことよりもチームを助けることに関心があると主張する。「ルクレールより5ポイント多いか少ないかはそれほど重要ではない。重要なことは、チームとして正しい方向に向かっているかだ」とセバスチャン・ベッテルは語る。「確かに自分が5ポイント上か下かを気にする瞬間はあるけど、実際にここにあるすべての目標はフェラーリがトトップに戻ることだ」