フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、メルセデスがF1バルセロナテストの2週目にあれほど多くの空力アップグレードをもたらしたことに“少し驚いた”と語る。メルセデスは1週目のテストを終えてフェラーリに遅れを取っていることを認めていた。そして、今週火曜日からスタートした2週目のテストでは、球根のような形状のノーズ、改良版のフロントウイング、サイドポッド、フロア、エンドプレートなど多数の新パーツが搭載された。
新しいエアロパッケージを製造するために必要とされるリードタイムを踏まえれば、メルセデスはあらかじめテスト2で空力アップデートを投入することを計画していたと考えられる。メルセデスのアップデートに注目していたと質問されたセバスチャン・ベッテルは「そうだね。みんなも間違なく注目していると思う。私も興味を持っている」とコメント。「クルマの革新性が非常に高いことに少し驚きましたけど、誰もが独自の方法を選択している」「もちろん、ここバルセロナでそれが起こっていることは興味深いことだ。でも、実際にどうなるかはメルボルンまでわからない」メルセデスは過去5年間で5つのドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得してきたが、テストの最初の週でおパフォーマンスは2019年の新しい空力レギュレーションで躓いたことを暗示していた。初日にエンジン交換によって新しいパッケージを評価するための時間を失ったことで、残り2日間テストが終わるまでW10のポテンシャルは測れない。セバスチャン・ベッテルは、ドライバーは自信のパフォーマンスに関してすることはないが、3つの重要な要因が真のポテンシャルを隠していると語る。「他の人たちを見るときいつも抱く疑問は次のとおりだ。どれくらい燃料を積んでいるのか? 彼らはどれくらいのパワーを使っているのか? ラップでどれくらいバンテージを放出してるの? 3つの未知な要因がある」「タイヤについてはわかっているし、それほど大きな疑問ではない」セバスチャン・ベッテルは、プレシーズンテストの特性上、勢力図がどうなるかにあまり集中しすぎない方がいいと警告する。「僕たちまだタイムを正確に分析してはいない。僕よりもいいタイムを出しているドライバーは何人かいる」「レッドブルは非常に強力で一貫性があるし、これまでのところ信頼性も高そうだ」「いくつかのサプライズもある。アルファロメオはとても良さそうだね」「メルセデスに関しては、現時点で僕たちの視点から何が起こっているのかを正確に言うことは困難だ。良さそうな走行もあれば、そうでもなさそうな走りもしている。でも、それはすべてテストの一部だ」