チャンピオンシップリーダーのルイス・ハミルトンとのポイント差を広げられているセバスチャン・ベッテルだが、フェラーリは残りのレースでアプローチを変える必要はないと主張する。F1シンガポールGPで今季7勝目を挙げたルイス・ハミルトンは、6レースを残してセバスチャン・ベッテルとの差を40ポイントまで広げた。
フェラーリは2018年で最強のマシンを評されているが、セバスチャン・ベッテルはF1ドイツGPでの単独クラッシュ、そして、F1イタリアGPのオープニングラップでのルイス・ハミルトンとの接触など、重要な局面でミスを犯しており、5度目のタイトルの望みは薄れてきている。「僕たちがいる場所からやることは非常にシンプルだと思う」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「数ポイント遅れをとっているし、僕たちがそこに留まるためには追いつく必要がある」「それが僕たちの目標だし、そのための最善の方法は前でフィニッシュすることだ。理想的には誰よりも前でね」「だから、プランはあまり変わらない。もちろん、この時点で僕たちは持っている全てを出し切ろうとしているし、まだ僕たちにはチャンスがあると思っている」「僕たちには公正なチャンスがあると思う。これまで勝てるべきレースを落とし、勝てないレースで勝ってきた。何が起こるかは決してわからないし、どんなことも可能だ」「6戦すべてで勝つことを目指しているわけではない。まず何よりもここで勝つことを目指してるし、それを成し遂げたら、次のレースに臨んでいく。5~6戦先を見てもあまり意味はないと思う。現時点で僕たちの目の前にあるものに留めておく方がずっといいと思っている」フェラーリは、昨年のF1ロシアGPでフロントローを独占しているが、セバスチャン・ベッテルは今年は異なるストーリーになるかもしれないと警戒している。「去年、僕たちがここで競争力があったのはサプライズだったと思うし、今年もある意味ここで競争力を期待できる」「とは言え、過去数戦を考慮に入れる必要がある。僕たちはレースペースに苦労していたし、何らかの理由でレースをまとめることができなかった」「その結果に惑わされないようにする必要はあるけど、やるべき仕事に集中して、全てのセッションに取り組み、どの位置で終わるかを見極めていく必要がある」