メルセデスの非常勤取締役を務めるニキ・ラウダは、F1フランスGP決勝レースのオープニングラップでバルテリ・ボッタスに衝突したセバスチャン・ベッテルにはもっと厳しいペナルティが科されるべきだったと述べた。セバスチャン・ベッテルとバルテリ・ボッタスはスタート直後にターン1にかけてポジションを争っていたが、左フロントタイヤをロックアップしたベッテルがボッタスのマシンサイドに突っ込み2台ともマシンにダメージを負って緊急ピットインを強いられることになった。
スチュワードは、インシデントの責任はセバスチャン・ベッテルに責任があったとして5秒のタイムペナルティを科したが、フロアにダメージを負ってパフォーマンスが上がらなったバルテリ・ボッタスに対し、ベッテルはピットストップでペナルティを消化するまでに順位を回復させており、レースにペナルティはほとんど影響しなかった。「あれだけ酷いミスを犯したベッテルになぜたったの5秒ペナルティなのか。まったく理解できない。甘すぎる」とニキ・ラウダは Sky Sports にコメント。「もっと与えられるタイムがあったはずだ。5秒では何にもならない。彼は実際に自分とボッタスのレースのすべてを台無しにした」バルテリ・ボッタスは2回目のピットストップで時間がかかったこともあり7位入賞がやっとだった。一方、チームメイトのルイス・ハミルトンはポールポジションから圧勝し、セバスチャン・ベッテルに14ポイントのリードを築いてドライバーズ選手権の首位に返り咲いた。ルイス・ハミルトンのレースについてニキ・ラウダは「プッシュしていたときもあったが、レースをしっかりとコントロールしていた。一切ミスを犯さず、チームも完璧にな仕事をしていたので最高だ。適切な結果だと思うが、ボッタスもそうであればさらに良かったとは思う。それでも、この結果に関してはチームのみんなに感謝している」と語った。関連:【動画】 F1 フランスGP 決勝 ハイライト