フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1スペインGPの決勝でタイヤに苦しんでおり、2ストップ戦略に切り替える以外に選択肢はなかったとして戦略ミスを否定した。セバスチャン・ベッテルは、スタートでバルテリ・ボッタスを交わして2位に浮上。1回目のピットストップでもボッタスのオーバーカットを阻止して2位をキープしていた。
しかし、その後はペースに苦戦。40周目にエステバン・オコンがコース上に停止したことで入ったバーチャルセーフティカー中にピットインを実施。だが、上位勢は全員がステイアウトしたことで4番手に後退することになった。その後もペース不足と抜きにくいコース特性によって順位を上げることができず4位でフィニッシュ。フェラーリのその戦略には疑問の声があがった。しかし、セバスチャン・ベッテルはピットインする以外に選択肢はなかったと主張する。「僕たちにとってはステイアウトと言う選択肢はなかった。今日はタイヤがすぐに駄目になっていた。見方は異なると思うし、間違いだと思われるかもしれないけど、内部的には正しいことをしたと思っている」とセバスチャン・ベッテルはコメント。ピレリは、今週末のスペインGPにトレッドを薄くした改良版タイヤを導入。これまでフェラーリはタイヤをうまく使いこなしていたが、この変更でフェラーリが劣勢に立たされたことで、メルセデスが優位に立つためにピレリを変更を促したとの見方がなされた。しかし、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは即座にそれを否定している。だが、セバスチャン・ベッテルは、タイヤの変更はフェラーリにネガティブな影響を与えたと考えている。「彼らはここ、シルバーストン、ポール・リカールのために変更した。変更がなければどうなっていたかを言うのは難しいけど、他チームよりも僕たちに影響が出ていると思う」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「でも、全体的にそれなりの週末だったと思うし、とにかくポール・リカールとシルバーストンまでにタイヤを理解する必要がある。詳しく調べてみる必要がある」レース終盤、セバスチャン・ベッテルは3位でフィニッシュした1ストップのマックス・フェルスタッペンよりもフレッシュなタイヤを装着していたが、表彰台にチャレンジすることはできなかった。マックス・フェルスタッペンを抜ける可能性はあると感じていたかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「いいや。彼のウイングが壊れていたとしてもね」とコメント。「総合的には僕たちの方が少し速かったし、タイヤもフレッシュで機能していたけど、ラップが進むにつれて十分なペースを発揮できなくなっていた」「彼はたいだい同じことをしていたし、とにかく十分な速さがなかった。最終的に僕のタイヤが一番フレッシュだったけど、健全な状態ではなかった」
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