セバスチャン・ベッテルがF1アゼルバイジャンGPの決勝で見せた行動について周囲のF1ドライバーらが彼の性格についてコメントした。セバスチャン・ベッテルは、2回目のセーフティカー中にルイス・ハミルトンが“ブレーキテスト”をしたと批判。フロントウィングに損傷を負ったベッテルは、ハミルトンに横付けし、手を挙げながらマシンを接触させた。
マシンを当てられたルイス・ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルが冷静さを失うことは過去にしばしば見られたことであり、特に驚くことではないと語る。ルイス・ハミルトンは「ある意味で、ここ最近の行動でわかっていたことだと思う」とコメント。「去年を振り返ってみれば、彼は無線でいろいろ言っていたし、彼がどうなってしまうか僕たちはわかっている。正直、今日あんなことが起こるとは思っていなかったけどね」「僕たちはチームとしてポジティブな点を受け止めるだけだ。明らかにプレッシャーがかかっているのは明らかだし、それは悪いことではない。そのようなプレッシャーは僕たちにとって最高の要素になるかもしれない」レッドブル時代にチームメイトを務めたダニエル・リカウドは「セブは、考えなしに動いてしまうことがあるよね」と BBC にコメント。「情熱や渇望に駆られてやってしまうときがある。彼の強い意志やこのスポーツに対する愛情はとてもリスペクトしているけど、それが情熱になって現れるときもあれば、アグレッシブさに変わってしまうこともある。彼のことは尊敬しているし、好きだけどね」「でも、今日は見たとおりだ。無線でも、彼はクレイジーになってしまうこともある。なんていえばいいんだろう?・・・衝動的な行動かな?」レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「彼が突発的な爆発をしてしまったのは明らかだ」とコメント。 「感情が高ぶったんだろう。彼らはチャンピオン争いをしている。彼ら間には今後のシーズンも大きなイバル関係が存在するだろう」 「セバスチャンはルイスがブレーキテストをしたと考えていたのが明らかだったし、カッとなって彼に寄せてしまったんだろう。それはペナルティという結末になったが、その場の勢いというものもある最終的にペナルティは避けられなかったがね」だが、メルセデスのニキ・ラウダは、セバスチャン・ベッテルらしからぬ行動だったと語る。「ベッテルは普段はきちんとした男だ。今回のことは理解できない。彼はクレイジーだった」 ニキ・ラウダは、セーフティカー先導中の出来事だったため、セバスチャン・ベッテルの行為に寛大な処分を下されたと考えている。「スチュワードはレフリーのようなものであり、誰も批判することはできない。しかし、今回の行為は最悪ものだと思うし、彼らはもっと厳しく対処することができたはずだ」とコメント。「誰かをオーバーテイクしようとして、ミスでぶつかってしまったなら仕方ない。だが、あのインシデントはレースがスローになっていた際に意図的になされたものだ」 セバスチャン・ベッテルは、ルイス・ハミルトンがブレーキテストをしたとの主張を繰り返しているが、データではルイス・ハミルトンは不当なことはしてないことが示されており、ニキ・ラウダは2件は両方ともセバスチャン・ベッテルに非があると考えている。「自分自身をコントロールしなければならないし、あのようなことをやってはいけない。最初に彼はハミルトンのリアにぶつけられたことを怒っていたが、それも彼の責任であり、ルイスは悪くない。したがって、彼がその後にやったことも理解できない」「彼は自分のマシンやルイスのマシンにダメージを与えていたかもしれないし、そのせいでリタイアする可能性もあった。だからこそ、彼がなぜそういったリスクを取ったのか私には理解できない」昨年、3回のグランプリで、事故に関してペナルティポイント6点を科せられていたセバスチャン・ベッテルは、今回3点のペナルティポイントを加算され、出場停止まであと3点となっている。関連:【動画】 セバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトンに報復行為
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