マックス・フェルスタッペンは、タイトル決戦となるF1アブダビGPを前に「とてもリラックスしている」と語り、シーズン後半にレッドブルとともに「苦しい時期から巻き返してきたことに満足している」と強調した。フェルスタッペンは現在ドライバーズ選手権2位。首位ランド・ノリスとの差は12ポイント。8戦で5勝を挙げる圧巻の追い上げで射程圏に捉え、わずか数カ月前にピアストリから104ポイント差をつけられていた状況を考えれば、異例の逆襲と言える。
週末直前も「普段通り」 娘との時間やGT3の準備に集中フェルスタッペンは木曜メディアデーで、アブダビ入りまでタイトル争いのことは特に考えていなかったと明かした。「娘と一緒に過ごしたり、来年のGT3の準備をしたり、シムレースチームの計画を立てたりしていた。普通のことをして過ごしていた」「何も失うものはない」 タイトル決戦でもプレッシャーなしこの週末に向けた心境について問われると、フェルスタッペンは極めて冷静だった。「とてもリラックスしている。失うものは何もない。ただここに来られて楽しんでいる。というより、僕はシーズン後半を本当に楽しんできた。チームと一緒に、苦しい時期からどう巻き返してきたかをね」「レース後のデブリーフで失望や苛立ちを感じていたところから、再び勝って笑えるようになった。最高だよ。ただ受け入れるだけだ」「僕にとってはここに座ってタイトルを争えていること自体が“ボーナス”だ。すべてはシンプルなんだ。いい週末にしたいけど、結局は僕のコントロールの範囲外でもある。ただ楽しむつもりだ」タイトル争いの分岐点は「選べない」今季の中でタイトルを逃し得た“決定的瞬間”があったかという問いには、フェルスタッペンは首を振った。「結局は24戦で争われるタイトルだ。良いレースもあればそうでないレースもある。僕たちは勝つには十分なペースがなかったレースも多かった。でも、いま僕たちはここにいる」「シーズン全体としては本当に誇りに思っているよ。後半戦にどう巻き返したかも含めてね。最後まで楽しみ続けたい。ただ特定の瞬間を選ぶのは難しい」