元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンが今週中にメルセデス代表トト・ヴォルフと会談するとの見通しを語った。ドイツ『Sky』でコメンテーターを務めるシューマッハは、フェルスタッペンがサルディーニャ島で「コーヒー」を共にする計画があるという噂を共有し、2028年まで契約が残るフェルスタッペンの将来に再び注目が集まっている。
ヴォルフは先日、フェルスタッペンとの接触を認めており、2026年のメルセデス移籍の可能性がくすぶっている。レッドブルとの契約にはパフォーマンスに関連する特定の条項があり、最短で2026年から移籍できる余地があるとされる。ジョージ・ラッセルの契約延長がまだ決まっていないことも、この移籍話に拍車をかけている。一方で、今週のクリスチャン・ホーナー解任により、チーム内の不和が改善されたとして「むしろフェルスタッペン残留の可能性が高まった」と見る声もあるが、シューマッハは異なる見解を示した。フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャに着陸金曜日、フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャ島に到着したことで、SNS上ではシューマッハの主張が再燃した。「マックスが何を望んでいるかは明白だと思う」とシューマッハは『Formel1.de』に語った。「GT3は彼が情熱を持っている分野だし、メルセデスも新型GT3カーを出す予定がある。今の状況では、彼がレッドブルに残る可能性は高くないと思う」「日曜のレース後、彼自身でももう無理だと感じたんじゃないかと私は思っている。レース後の彼の様子を見れば明らかだったし、一度『もう無理だ』と感じてしまえば、そこから戻るのは難しい」「今週、サルディーニャ沖に2隻のヨットが出ているのも偶然じゃない。一方はトト・ヴォルフのもので、もう一方はマックスのものだ。そして噂では、彼らが一緒にコーヒーを飲んだ可能性があると聞いている」「ただ、マックスという人間を定義づけているのは、彼が軽率に決断を下さないところだ。彼は自分のキャリアが誰のおかげで築かれたかをよく分かっている。自分自身と父親、そして何よりレッドブルだ。あのチームが今の彼を作ったんだから」マックス・フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャに着陸したことで憶測が再燃決断のタイミングは「夏休み明け」シューマッハはさらに、フェルスタッペンがレッドブル残留か移籍かを決断するのは「夏休み明けになるだろう」と明言した。「フェルスタッペンが移籍する可能性は、むしろ減ってはいないと思っている」と述べたうえで、「彼にとって最も重要なのは勝てるマシンを持つことだ。それがすべてだ」「今は(ローラン)メキースの手腕にかかっている。彼がチームを落ち着かせて、再び“ファミリー”の雰囲気を取り戻せるかどうか。そしてそれは、彼ならできると私は思う」「ただ問題は、ピエール・ワシェがどうやって本当に速いマシンを作れるかだ。風洞の中の数字やデータだけを見れば、RB21は素晴らしく見えるかもしれない」「でも、エイドリアン・ニューウェイとワシェの違いは、風が横から吹いた時、クルマがヨーイングやピッチングを起こした時にどうなるかを、エイドリアンは本能で知っているということだ。どこで妥協すべきかが分かっている」「私はまだ、ワシェがその領域までたどり着けるとは思えないし、マックスを納得させられるとも思えない。だって、このシーズンはもう挽回できないし、マックスは再び勝ちたいと思っている。確信している」「簡単な話だ。もし彼がレッドブルに残るとしたら、それは2026年だけではない。もっと長くなるだろう。逆に、そうでないなら、今年中に移籍を発表すると思う。そしてそれは夏休み明けになる」
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