元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼは、マックス・フェルスタッペンの“昔ながらのファイティングスピリットとドライビング”を称賛しており、接触によるペナルティが続いてレース出場停止に近づいているにもかかわらず、フェルスタッペンの姿勢を支持している。フェルスタッペンはその圧倒的な実力で現代F1を代表する存在となっており、2024年のタイトル獲得によって、通算4度のワールドチャンピオンという記録でアラン・プロストとセバスチャン・ベッテルに肩を並べた。
しかしその一方で、ホイール・トゥ・ホイールの戦いでは過度に攻撃的だとして、ライバルや解説者から批判を受ける場面も増えている。最新の騒動は、メルセデスのジョージ・ラッセルとの接触で、3ポイントのペナルティを科され、これで累計11ポイントに到達。この週末のF1オーストリアGPで無事にポイント加算を回避できなければ、次戦イギリスGPでの出場停止が確定する状況だ。しかし、かつてウィリアムズ、ブラバム、ベネトンなどで活躍した71歳のパトレーゼは、フェルスタッペンのアプローチに自身の現役時代を重ねている。「彼にとっては大した問題じゃないと思う」とパトレーゼはListofsweepstakescasinos.comに語った。「彼自身、納得していないペナルティを受けたと感じているんだろうね。もしライセンス停止になっても、きっと彼は自分のボートでリラックスしながら次のグランプリを待つだけさ。彼にとってはドラマでも何でもないはずだよ」「今のF1で、昔のような戦い方と走りをしているのは彼だけだ。僕はそれが好きなんだ。時には“そうあるべきだ”というような戦い方をしてくれるからね。そして彼は口を閉ざすのも好きじゃない。今の時代はみんなドライバーに口をつぐませようとする。もはや自由に意見を言うことすらできなくなってしまった」「今の風潮はあまり好きじゃない。ちょっと違うことを言っただけでペナルティを受けたり、SNSで働かされたりするんだから」「だから僕はフェルスタッペンが好きなんだ。彼だけが、そういう状況を超越している。ルールやペナルティ、発言制限が多すぎる今のF1の中で、彼は自分の考えを持ち、自分のやりたいことをやっている。彼は4度のワールドチャンピオンで、自信に満ちているからこそ、そうできるんだろうね」「たとえファイトの結果としてライセンスを失ったとしても、それは彼にとってはドラマじゃない。1レース休んで、また戻ってきて次のレースで勝てばいい。それだけのことさ」「今のF1は、僕の時代とはまったく違う。スポーツ全体が変わってしまった。人生そのものも変わった。70年代、80年代、90年代にあったようなF1の“哲学”は今はないんだ」「もし選べるなら、僕は自分が現役だった頃のF1の方が好きだった。あの雰囲気、あのレーススタイルの方がずっと自然で、本能的だった。今みたいに外部からのルールが多すぎると、僕の時代の感覚では理解しがたい部分がある」昨シーズンにコンストラクターズランキング3位に後退したレッドブルは、2025年も競争力の低下に悩まされている。リヤム・ローソンと角田裕毅の両名がRB21で苦戦する中で、フェルスタッペンはすでに2勝を挙げ、ドライバーズランキングではマクラーレン勢のランド・ノリスとオスカー・ピアストリに次ぐ3位をキープしている。1977年から1993年までF1に参戦し、通算6勝を挙げたパトレーゼは、劣勢のマシンでも最大限の力を引き出すフェルスタッペンの才能を称賛した。「誰にでもそれぞれの個性がある」と彼は語った。「僕もシーズン序盤にアグレッシブすぎると批判された経験がある。モンツァでの事故や、当時のベテランドライバーたちからのあれこれとね」「フェルスタッペンが出てきたとき、彼は本当に前に出ようと必死だった。その姿勢が批判された時期もあった。でもそれは、彼が早くから速さを見せて、勝利を求めていたからこそ。その時の彼の状況は、僕のキャリア初期と重なる部分がある」「でも、彼と自分を比べることはできない。なぜなら彼はすでに“スーパーリーグ”に入っているチャンピオンだからだ。勝てるマシンがなくても差を生み出せる、そういう存在だよ」
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