マックス・フェルスタッペンは、F1エミリア・ロマーニャGPでの堂々たる勝利に誇りと満足感を表明した。この勝利は、スタート直後のオスカー・ピアストリに対する大胆なオーバーテイクによって築かれた。予選ではピアストリにポールポジションを奪われたものの、レッドブルのフェルスタッペンは決勝スタートの第1コーナーでマクラーレンのライバルを外から鮮やかにオーバーテイク。タンブレロ・シケインを抜けた時点でトップに立ち、そこからは一度も先頭を譲らなかった。
その後はバーチャルセーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)の導入にも冷静に対応し、ランド・ノリスとピアストリを抑えて今季2勝目を挙げた。この勝利はレッドブルF1にとって通算400戦目の節目でもあった。フェルスタッペンはレース後、次のように語った。「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」「それで一気に自分たちのペースを発揮できるようになった。トップに立てば、あとはクルマの仕上がりも良かったし、タイヤマネジメントもできた。今日はとてもいいペースだったし、金曜日から大きく改善できたことを本当にうれしく思っている」「VSCのタイミングでのピットインもすごくうまくいったし、ハードタイヤでもいいペースを保てた。SCで隊列が再び縮まったけど、リスタートも問題なく対応できて、そのまま勝ち切ることができた」「チーム全員のことをとても誇りに思っている。今週は本当に重要な一週間だったし、クルマのパフォーマンスも良かった。レース全体の運び方やピットインのタイミング、ピット作業など、すべてがうまくいったと思う」フェルスタッペンとレッドブルは、日本での優勝に続き、イモラで今季2勝目を挙げた。今回の勝利により、ピアストリはドライバーズ選手権で146ポイントで首位を維持。2位はランド・ノリス(133ポイント)、3位にフェルスタッペン(124ポイント)が続いている。F1は次戦モナコへと進むが、フェルスタッペンはこう締めくくった。「もちろん来週のモナコは全くタイプの違うサーキットで、チャレンジの多いレースになる。でも今はまず今日の勝利をしっかり楽しみたいし、味わいたいと思う」なお、チームメイトの角田裕毅は、予選での大クラッシュとピットレーンスタートという逆境から見事に巻き返し、10位でフィニッシュして貴重な1ポイントを獲得した。