マックス・フェルスタッペンは、RB21に投入された新型F1フロアの性能について、いまだに評価を下せずにいる。その理由として、F1マイアミGPの舞台となった「奇妙な」マイアミ・インターナショナル・オートドロームの特異性を挙げている。レッドブルF1のエースであるフェルスタッペンは、マイアミGPでポールポジションを獲得したものの、決勝ではマクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスに先行を許し、さらにジョージ・ラッセル(メルセデス)にも抜かれて4位でレースを終えた。
レッドブル・レーシングはフロリダで、新型フロアにさらなる改良を加えて投入した。目的はパフォーマンス向上、あるいは少なくともアップグレードの効果を正確に把握することにあった。しかしフェルスタッペンによれば、どちらの目標も果たされなかったという。「少なくともネガティブな印象はない」と、マイアミでポールを獲得した後にオランダメディア(RacingNews365など)に語った27歳のフェルスタッペンはこう続けた。「でも、このサーキットでは何をどう評価していいか本当に分からない。すべてがすごく奇妙な感じだし、コーナーの形状もおかしい。たぶんイモラに行って初めて、今回のアップグレードがどうだったのか分かると思う」レッドブルのタイヤ問題、依然として“核心的課題”今シーズン、マクラーレンとレッドブル、さらにはメルセデスやフェラーリといった他チームとの大きな違いとして浮かび上がっているのが、タイヤマネジメントの差だ。特にレッドブルF1は、過度なオーバーヒートを抑えられず、タイヤの摩耗管理に苦しんでいる。この課題はパドック内でも注目されており、レッドブルはマクラーレンの冷却技術の秘密を探る動きも見せている。一方で、クリスチャン・ホーナー率いるチームにとっては、シーズン全体を左右する深刻な問題として立ちはだかっている。フェルスタッペンが開幕戦バーレーンで週末を通じて苦戦したのも、タイヤに大きな負荷がかかるコース特性が要因だった。そして同様の問題は、他のサーキットでも一貫して発生している。「もちろん全力で解決に取り組んでいるけど、すべてを理解するには時間がかかる」と、通算64勝を誇るフェルスタッペンは語る。
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