マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・レーシングがF1モナコGPでの苦戦が過去2シーズンからほとんど変わっていないためことでチームは原因を「明らかに理解していない」と語る。フェルスタッペンはモナコで予選6位、決勝6位となったが、チームメイトのセルジオ・ペレスはQ1で敗退し、さらに1周目のアクシデントに巻き込まれた。
すでに厳しい週末となっていたイモラでは、フリープラクティスから予選にかけて、フェルスタッペンとレッドブルはハンドリングの問題を解決するために全力を尽くさなければならなかった。そして、フェルスタッペンはマクラーレンのランド・ノリスをかわすのが精一杯だった。ノリスが優勝したマイアミ、そしてメルボルンも、レッドブル・レーシングが過去18か月間よりも不調に見えた週末だった。モナコは縁石やバンプに対する弱点をさらに露呈させ、RB20のパフォーマンスを他のチームよりも低下させている。この弱点は主に昨年から引き継がれたものだが、RB19の優位性により、シンガポールでの困難な週末を除いて、ほぼすべてのサーキットでそれを補うことができた。しかし、レッドブルがまだその苦戦を克服できていないという事実は、いくつかの警鐘を鳴らすものとなっている。フェルスタッペンによると、それはミルトン・キーンズを拠点とするチームがまだその解決方法を知らないことを示しているからだ。「根本的な問題なので、数週間で解決できるものではない」とフェルスタッペンは語った。2025年まで解決されないシャシー固有の問題なのかと問われたフェルスタッペンは「僕たちはそれが何なのかを理解する必要がある。なぜなら、私たちはそれを明確に理解していないからだ」と答えた。「でも、僕たちは懸命に問題を見つけ出し、それを解決しようとしている。今年中にそれが可能かどうかはわからないけど、来年にはうまくいくことを期待している」フェラーリとマクラーレンがレッドブルとの差を縮めている今、レッドブルは完璧ではない週末をやり過ごすことはできないだろう。また、これはレッドブルが昨年なんとか勝利を収めたサーキットが、今年はより難しいコースになることを示唆している。レッドブルが昨年完敗したシンガポールは、その最たる例だ。しかし、来週末に開催されるモントリオールでのカナダGPも、縁石走行が重要で、レッドブルのRB20が力を発揮できるダウンフォースの高いコーナーがない起伏の多いレイアウトだ。「カレンダーには、僕たちにとって理想的なコースではないものがいくつかある」とフェルスタッペンは警告した。「バンピーな路面や縁石を何度も乗り越えなければならないようなサーキット、つまりストリートサーキットは、おそらく少し厄介だろう。でも、それまでに何が起こっているのかについて、少しは理解できるようになっていることを期待している」しかし、3度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンは、バルセロナのようなバンピーな路面がそれほど問題とならないサーキットでは、レッドブルが依然として強さを発揮できると信じている。「僕たちのマシンに合っているレースもあるだろう」とフェルスタッペンは付け加えた。「でも、僕たちはどこを改善しなければならないか分かっている」「まだパフォーマンス面でかなり不足していると思われる明確な方向性がある。そこさえ改善できれば、どのトラックでも我々の車は全体的に良くなるだろう」