マックス・フェルスタッペンは、2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)で優勝。序盤のトップ争いを繰り広げたランド・ノリスを称賛したが、シーズン残りのレースで連勝記録を逃すつもりはないと警告した。レッドブルのフェルスタッペンは、序盤はノリスの追撃を受けたものの、インテルラゴスで圧倒的な勝利を収め、2023年以来17回目の優勝を飾った。
マクラーレンのノリスは2番手から2番手へと見事なジャンプを見せ、1周目のアレックス・アルボンとケビン・マグヌッセンのクラッシュによる赤旗中断後にレースが再開されると、ノリスはフェルスタッペンとトップ争いを繰り広げた。短い一騎打ちの後、ノリスは後退したかに見え、フェルスタッペンが一気に前に出て1位を獲得する間、2位に留まり続けた。レース後、ノリスとのバトルについて尋ねられたフェルスタッペンは「前半はどのスティントもランドが僕と同じラップタイムを刻んでいたと思う。でも、いつも最後の5周から10周はマクラーレンよりも僕たちの方がペースが良かったように思えたし、常に少しずつ差を広げることができたので、それは今日の僕たちにとって間違いなくプラスだった」と語った。「でも、彼はいい走りをしていた。僕が守らなければならなかったあのラップは僅差だった。彼は僕に抜かれたけど、ランドも、僕が可能な限りベストな形でスティントを終えるためにタイヤをセーブしなければならないことに気づいていたと思う」。土曜日のスプリントでもフェルスタッペンに次ぐ2位でフィニッシュしていたノリスは、この結果で好調な週末を締めくくった。2人のドライバーはコース外でも仲が良く、フェルスタッペンは23歳のノリスの最近の活躍をうれしく思っていると語った。ノリスとの対決を今後も楽しみにしているかどうかについてフェルスタッペンは「そうだね。でも、驚きはしない。ランドがどれほど優れているかは知っているし、そこで彼に会えるのは嬉しい。彼もそれに値するし、マクラーレンもそれに値する。もっと多くのバトルができることを願っている」と語った。また、フェルスタッペンのインテルラゴスでの勝利は、自身の記録を上回る歴史的なシーズン17勝目であると同時に、キャリア52勝目でもあり、F1における歴代優勝者リストでアラン・プロストを上回った。フェルスタッペンは最近の好調を振り返り、「今を楽しんでいる」と語り、「願わくば、今年の終わりにもう1つか2つ追加したいね」と付け加えた。マックス・フェルスタッペン「ブラジルではすばらしいレースウイークを過ごすことができた。決勝は全体を通して安定したペースで走ることができた。1スティントが長くタイヤのデグラデーションが激しいので、タイヤマネジメントが重要だった。ランド・ノリスがいい走りをしていたので、1周目を守ってギャップを維持しなくてはならなかった。僕より新しいタイヤでスタートしたノリスは1スティント目で迫ってきたけど、僕は落ち着いて走った。彼とはいいレースができた。3週連続となったレースウイークはとても長かったので、少し休んでから次戦のラスベガスGPに向けて準備をする。この勢いを今シーズン最後まで続けていきたいと思う」