マックス・フェルスタッペンは、2023年F1第20戦メキシコGPで今季16勝目を挙げ、年間最多勝利記録を樹立。レッドブル・レーシングの今シーズンは「信じられないほど素晴らしい」と語った。2戦前のカタールでワールドチャンピオンを決めたフェルスタッペンは、メキシコGPで3番手スタートから最初のコーナーに向けてスピードを上げると、ポールシッターのシャルル・ルクレールのイン側に飛び込み、スタートでリードを奪った。
その後、最初のピットストップで一時的にリードを明け渡したが、すぐに先頭に復帰。フェルスタッペンの勝利への歩みが中断されたのは、ケビン・マグヌッセンがハースでクラッシュし、レースがハーフ距離手前で赤旗中断されたときだけだった。フェルスタッペンはポールポジションからリスタートしてリードを保ち、今季16回目の優勝を飾った。トップに立ち、圧倒的な勝利を飾った後、フェルスタッペンはレッドブル・レーシングが「信じられないようなシーズンを経験している」と語った。「もちろん今日は3番手からスタートしなければならなかったけど、クルマのペースはとてもとても良かったと思う」「僕たちは他のみんなとは異なる戦略をとろうとしたけど、残念ながら赤旗で基本的にそれを示すことができなかった。それでも最後にハードタイヤを履いて、僕たちは非常に強かったと思う」最後のリスタート後、フェルスタッペンはルイス・ハミルトンから13秒差でレースに勝つほどの速さで引き離した。しかし、チームメイトのセルジオ・ペレスが1周目にルクレールとの接触でリタイアしたため、レッドブルドライバーでフィニッシュに到達したのは彼だけとなった。「もちろん、残念ながらチェコは1周目でリタイアしてしまったけど、観客は残ってくれたし、素晴らしかったよ」とフェルスタッペンは付け加えた。マックス・フェルスタッペン「今日のマシンのペースは絶好調だったので、ほかのチームとは違う戦略を計画していたけど、残念ながらレッドフラッグでレースが一時中断したため、実行には至らなかった。とはいえ、ハードタイヤでパワフルな走りができた。1シーズンで16勝を挙げるとは思っていなかったので、今季の成績は自分でも信じられない。ペレスの立場になれば、オープニングラップで攻めた気持ちは理解できる。ホームレースで表彰台を獲得できたら、どれほどすばらしかったのだろうと思う。最後まで、観客の応援がすばらしいウイークエンドだった。次回のブラジルGPに向けて、気持ちはすでに切り替わっていまる。どんなレースになるか楽しみだ」