マックス・フェルスタッペンは、フェラーリとメルセデスの両方からのデザインをコピーされたことに反応し、レッドブル・レーシングが自分たちのクルマのデザインの秘密を隠すために「サイドポッドなし」で登場するかもしれないと冗談を言った。フェラーリは、バルセロナで2022年からSF-23に引き継いだ「バスタブ」コンセプトを放棄し、レッドブルに似たデザインを導入した最新のチームとなった。
メルセデスも、シーズン序盤のペース不足に対する答えを模索する中で、モナコではより伝統的なデザインと引き換えに「ゼロポッド」コンセプトを捨てることを選択した。圧倒的な強さを誇るRB19からインスピレーションを得ているライバルチームのアップデートについて質問されたフェルスタッペンは「次のアップグレードはサイドポッドなしだと思う!そうすれば、みんながそれに戻るかもしれない!」と語った。F1モナコGPの予選でセルジオ・ペレスがクラッシュしたとき、彼のマシンを吊り上げた回収クレーンが、チームにRB19のフロアを垣間見せた。ライバルたちは、成功の秘訣と言われるそのデザインの複雑さに唖然とした。フェルスタッペンは、「サイドポッドだけでなく、いろいろなものが組み合わさっている。それに僕は空力のスペシャリストでもない」と語った。レッドブルは今シーズンの6レースで、最も近いライバルに20秒以上の差をつけてフィニッシュできることを余裕をもって示している。フェルスタッペンは、チームが2022年に施行される新しいレギュレーションに「うまく対応」できたのは、これまでの学習が生かされた結果だと語る。「僕たちは何年にもわたって多くのことを学んだと思う。そして今、新しいレギュレーションに取り組むことになり、何が起こっているのかを理解し、それがとても役に立った」とフェルスタッペンは説明した。「すぐに他のことに集中できるし、もちろん、みんなが追いつこうと懸命に努力しているので、できればその勢いを維持できることを願っている。でも、僕たちサイドとしても、決して満足することはなく、常にさらに多くを望んでいる」