F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、2023年に自身とレッドブル・レーシングが両タイトルを防衛する上で最大の障害となり得るチームはメルセデスであると予測している。2021年にレッドブル・レーシングとメルセデスの間で激しいチャンピオン争いが繰り広げられ、ドライバーズタイトルは最終戦アブダビGPのファイナルラップまでもつれ込み、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを抜き去って劇的な優勝を飾った。
しかし、昨年導入された新しい技術レギュレーションに当初から苦戦していたメルセデスF1チームには、マックス・フェルスタッペンが記録的な15勝と454ポイントを獲得して王座を防衛する独走を止める力はなかった。タイトル3連覇を目指すマックス・フェルスタッペンは、今年はメルセデスがレッドブル・レーシングの主な脅威となり、コース上でのライバル関係を再燃させるだろうと予測している。「シーズン終わりには、彼ら(メルセデス)がまとまっているように見えるときもあれば、そうでないときもあったと思う。だから、チームの一員ではないので僕サイドからは何とも言えないけど、今年中にわかると思う」「もし、彼らがクルマで改善したいことをすべて完全に理解すれば、もちろん、彼らは僕らのメインライバルになるだろう」メルセデスが一貫して最前線にいることができなかったため、フェラーリがレッドブルの最も近いライバルとなった。少なくとも昨年の序盤はそうだった。マクス・フェルスタッペンは、イタリアの名門がレッドブル・レーシングの新車RB19に匹敵する競争力のあるパッケージを生み出す可能性を軽視しているわけではないが、優れた強さとチャンピオンシップ争いを持続させる能力を持ったメルセデスが優位に立つと考えている。「フェラーリも強いと思うけど、どれくらい強いかは分からない。でも、メルセデスはここ数年、本当に、本当に、本当に強いことを証明してきたし、彼らには優れた人々のグループもある」「でも、僕はミルトンキーンズの仲間を信頼している。彼らはエンジンも含めて非常に強いクルマを作ってくれると信じている。再び強力なパッケージを用意することを期待している」マックス・フェルスタッペンは、潜在的なライバルの可能性について積極的に語っているものの、今シーズン再びトップに立つ可能性についてはコメントを控えており、2度のチャンピオン経験を持つ彼は、マシンの競争力が確立されるまで待ってから予測を立てることを好んでいるようだ。「僕たちはチームとして、再び戦うチャンスがあることを確認するために懸命に取り組んでいるけど、それは時間が経てばわかることだ」「現時点では、そういったことについては考えていない。競争力のある車を作ることに集中することがより重要だからね。競争力のある車があれば、これらのことが起こる可能性がある」「でも、それよりもマシンがうまく走っていること、問題がないこと、そして、最終的に速いことを確認することの方が重要だ」