マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2022年F1第10戦イギリスグランプリの決勝を7位で終えた。2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンは、10周目にカルロス・サインツへわずか0.8秒まで迫ると、プレッシャーに晒されていたサインツがべケッツの立ち上がりでミスを犯してコースオフ。そこにフェルスタッペンが猛然と襲いかかり、ハンガーストレートへ向かう途中でリードを奪う。
ところが、12周目にハンガーストレートでマックス・フェルスタッペンは突然スローダウン。コプスでコース外にはみ出した際にカーボンの破片を踏み、スローパンクチャーに見舞われた可能性を無線で伝え、後退していく。ピットに入ってミディアムに交換たマックス・フェルスタッペンは、アロンソの後方6番手でコースに復帰するが、その直後に無線で自分のRB18が「完全に壊れている」と訴える。一方、マックスのレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼはマシンのフロアが損傷しており、ダウンフォースとパフォーマンスの損失はあるがレース続行は可能だと返答した。マックス・フェルスタッペンは、終盤にミック・シューマッハ(ハース)から強烈なプレッシャーを受けていたが、シューマッハのアタックを凌げるペースを得ていたため、苦しみながらも7位に入った。「マシンに負っていたダメージを考えると、7位は良い結果だ。チェコも表彰台を獲得してくれたので、チームのためにある程度ポイントが稼げた」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「当然ながらもっと上の順位を望んでいたけれど、今日は単純にアンラッキーだった。赤旗中断中にマシンの状態をチェックしたけれど、フロアの左半分全体が壊れていた。おそらくカーボンだ。大きなデブリを踏んでしまった」「ドライビング中はパンクしているような感覚で、バランスがまったくなかったし、オーバーステアも酷かった。マシンは辛うじてドライブできる状態だった。良好なエアロバランスを見出そうとしたけれど、難しかった」「アレックス(アルボン)が病院で予備検査を受けているらしいので、彼の無事を願っている。あのようなアクシデントを目にするのは気分が良いものではない」「今日はHaloが安全性を大きく向上させていることがあらためて証明された。Haloがなければ、周は違う結果に終わっていただろう」