レッドブル・ホンダのマックス・フェルタッペンは、F1ロシアGPの決勝で終盤の雨にも助けられ、最後尾からスタートして2位表彰台を獲得した。前日の予選がウエットコンディションとなったことで、この日のスタートタイヤは選択が自由に。20番手のマックス・フェルスタッペンはハードタイヤでスタートした。
オープニングラップで3つポジションをあげたマックス・フェルスタッペンは、4周目までに15番手へ浮上。5周目には、バルテリ・ボッタス(メルセデス)をターン12で鮮やかにオーバーテイク。さらにその前方のガスリーもとらえ、13番手まで順位を上げる。その後も、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)を次々と交わしたフェルスタッペンは、13周目を終えて8番手へと挽回する。ここからピットインを行うマシンが増え、15周目には6番手まで浮上したマックス・フェルスタッペンは、トラフィックの中でタイヤの状態が悪くなってきたため、26周目にミディアムタイヤへと交換。ミディアムタイヤでロングスティントを走行する戦略に出たマックス・フェルスタッペンは、ペースをコントロールしながらの走行に。7番手にポジションを落としていましたが、ポイント獲得は確実なものとしていた。しかし、レースが終盤に差し掛かる頃に雨粒が落ち始める。マックス・フェルスタッペンは、残り5周となったところで、Hondaパワーユニット勢の中では最初にインターミディエイトタイヤへと交換。雨により滑りやすくなった路面をものともせず、カルロス・サインツ(フェラーリ)をオーバーテイク。早めの判断が功を奏し、他車のピットインを尻目に大きく順位を上げ、最終ラップを目前にして3番手に浮上したフェルスタッペン。ここで、レースをリードしていたランド・ノリス(マクラーレン)がスリックタイヤでコース上に留まっていたが、コース上は完全にウエットコンディションになっており、やむなくピットイン。これでフェルスタッペンは2位となってチェッカーフラッグを受けた。「素晴らしい結果になった!」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「最後尾からの2位フィニッシュという好結果で、今朝目が覚めたときにはこんな結末は予想していなかった。今回はペナルティーを受けていたレースだったけど、チームの努力もあって、ポイントを大きくは失わずに済んだ」「インターミディエイトへの交換が勝負を決めたけど、路面は非常に滑りやすくなっていたので、タイミングの判断は素晴らしく、一番適切なラップでピットに入ることができた」「最後尾からのスタートでは、1周目の混乱や他車とのバトルの中で様々なことが起こり得るけど、トラブルに巻き込まれずクリーンな展開で、レースをとても上手くマネージできた」「レース自体は簡単にはいかず、他のマシンを抜くのは難しかったし、前に詰まるとタイヤを傷めやすくなってしまいったけど、幸運なことに最後の雨にも助けられてジャンプアップを果たせた」