レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2021年のF1世界選手権 第3戦 F1ポルトガルGPの決勝レースで2位表彰台を獲得した。スタートで3番手を確保したマックス・フェルスタッペンは、セーフティカーのリスタートのターン1でルイス・ハミルトン(メルセデス)をパスして2番手に浮上し、首位のバルテリ・ボッタス(メルセデス)に迫る。
10周目の終わりにオーバーステアの症状が出てハミルトンに接近を許すと、その後のターン1でパスされ、3番手に。ハミルトンはそのまま首位に躍り出たため、ボッタスを追走する形になる。フェルスタッペンが徐々にボッタスとの差を詰めたところで、レッドブル・レーシング・ホンダはアンダーカットを目指して35周目にハードタイヤへの交換を敢行。メルセデスもこれに反応し、この1周後にボッタスをピットインさせるが、アウトラップのターン5でフェルスタッペンがオーバーテイクを決め、2番手へと順位を上げた。64周目にはピットインしてソフトタイヤに交換し、ファステストラップポイント獲得を目指す。フェルスタッペンは、最終ラップでボッタスを0.016秒上回ってファステストラップを記録したが、このラップのターン15でトラックリミット違反と裁定され、タイムが取り消される。それでも、2位を守り18ポイントを獲得した。「このコースは僕たちのマシンに合っておらず、全体的にグリップの不足があり、ペースもライバルに及ばないレースウイークだったと思う」とマックス・フェルスタッペンは語った。「昨年もここではすごく強かったわけではないので、今年は少し向上できたと思うし、メルセデスの1台には先行できた。ただ、彼らを2台とも倒すには十分ではなかった。とはいえ、2位という結果は上々で、今シーズンはコース特性によって僕らが強かったり、メルセデスが上を行ったりするのだろうと思う」「今日のレースは妥当な結果だったし、安定してプッシュできたのはいいことだ。バルテリ(ボッタス)がグリップに苦しんでいたので、プレッシャーをかけようとしたけど、僕の背後にいたルイス(ハミルトン)のほうが、明らかにペースがあり、2台ともパスされてしまいまった。ピットストップでバルテリをオーバーカットできたけど、ハードタイヤでは若干僕たちのほうが遅く、数周はルイスに対抗できましたけど、その後は無理だった。レース終盤には、バルテリも追いついてきて、彼らにペースがあったことを示した」「ファステストラップが、馬鹿げたトラックリミットで取り消されるのは残念だね(笑)。グラベルを設置すべきだ。しょうがないことなので、僕たちはトライし続け、この差を埋めていかなければなたない」「今日は貴重なポイントを獲得できたけど、バルセロナは普段のようなグリップのあるコースで、過去の成績もいいので楽しみにしているし、各チームの実力がはっきり分かるサーキットだと思う。まだシーズンの先は長いので、これからもいろいろなことが起こるはずだ」2021年 F1ポルトガルGP 決勝 結果1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)3.バルテリ・ボッタス(メルセデス)4.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)5.ランド・ノリス(マクラーレン)6.シャルル・ルクレール(フェラーリ)7.エステバン・オコン(アルピーヌ)8.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)9.ダニエル・リカルド(マクラーレン)10.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)11.カルロス・サインツ(フェラーリ)12.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)13.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)14.ランス・ストロール(アストンマーティン)15.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)16.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)17.ミック・シューマッハ(ハース)18.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)19.ニキータ・マゼピン(ハース)DNF.キミ・ライコネン(アルファロメオ)