レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが、2020年のF1世界選手権 第14戦 F1トルコGPの決勝レースを振り返った。シグナルが消えてスタートが切られる中、2番グリッドのマックス・フェルスタッペンは加速できずに大幅なポジションダウンを喫する。しかし、そこから巻き返しを図り、4番手まで順位を取り戻してレースを展開する。
路面の状況が改善していく中、序盤のポイントは浅溝のインターミディエイトタイヤに交換するタイミングだった。マックス・フェルスタッペンはウエットタイヤでも十分な速さを見せ、上位を走行していたランス・ストロール、セルジオ・ペレス(ともにレーシングポイント)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がピットインして前が開けると、ファステストラップを更新しながらペースを上げていくフェルスタッペンは11周目にタイヤを交換し、ペレスとベッテルの間の4番手でコースへ復帰。コース上で最速のペースを見せていたフェルスタッペンだったが、2番手を目指して前方のペレスをパスしようと仕掛けたところでスピンを喫し、再度のタイヤ交換を余儀なくなれる。これにより、フェルスタッペンはアルボン、ベッテル、ハミルトンの後方までポジションダウンし、カルロス・サインツ(マクラーレン)の後方8番手でコースへ戻る。このトラフィックに引っかかる形となってペースが上がらない。その後、他車のピットインもあり、マックス・フェルスタッペンは3番手までポジションを上げたが、タイヤの摩耗によってピットイン。アルボンの後方7番手でレースへ復帰する。前方を行くフェラーリ勢を追いかけるが、乾いていく路面コンディションに苦戦してペースを上げられず、さらには再びスピンを喫する。そこから巻き返したフェルスタッペンは、残り7周のところでアルボンの前に出ると、そのままフィニッシュして6位でレースを終えた。「正直に言うと、今日はとても難しいレースだった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「グリッドの偶数列はグリップが低く、スタートがうまくいかずに4番手までポジションを落とした。3番手までポジションを戻すと、コントロールの難しい中でチェコ(ペレス選手)についていこうとしたけど、コーナー出口の縁石の外にあるグリーンゾーンまで出てしまい、大きなスピンを喫した。ウォールにはぶつからないようにしたけど、タイヤにフラットスポットができたことでピットインせざるを得なかった」「新しいタイヤに交換して、前に追いつくまではできたけど、パスすることができなかった。コース上には1つの走行ラインしかなく、そのラインですらもとても滑りやすいという状況で、前のマシンと同じラインしか走れないというのはとてもフラストレーションが溜まった。また、路面も完全に乾ききってはいなかったので、スリックタイヤに交換することもできず、消耗の早いインターミディエイトで走り続けなければならなかった」「あとは前方のマシンについていくレースになり、グリップのない中で生き残ろうとトライしていた。いい一日にはならなかったし、自分たちが意図したようなレースでもなかった」