レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスで2位表彰台を獲得。ファステストラップを狙いに行くという戦略は正しい判断だったと語り、メルセデスとの差は“冷静に捉えている”と振り返る。予選でルイス・ハミルトン(メルセデス)に1秒差をつけられたマックス・フェルスタッペンは、レースでもメルセデスの2台を追い抜くチャンスはなく、後続には大きな差をつけて孤独なレースを続けていた。
マックス・フェルスタッペンは後ろを大きく引き離し、3番手を盤石なものとして最後の3周に入る。そのとき、フェルスタッペンの前方を走行していたバルテリ・ボッタス(メルセデス)がタイヤにパンクを喫してスローダウン。フェルスタッペンが2番手の座を手に入れると、後方との差も十分だったことから、チームはピットインさせてソフトタイヤに交換し、ファステストラップを目指すとともにタイヤを万全な状態にする。こうしてファイナルラップに入った瞬間、首位を行くルイス・ハミルトン(メルセデス)にもパンクが発生してスローダウン。約30秒差で2番手につけていたフェルスタッペンは、ファステストラップをマークしながらその差を詰めたが、捉える一歩手前でチェッカーフラッグとなり、2位でフィニッシュしました。「勝利の可能性があったから、ソフトタイヤに履き替えるためにピットインすべきではなかったと言われるのは分かる。後からこういうことを言うのは簡単だけど、僕は全く後悔していないし、ファステストラップを狙ってピットストップを行ったのは正しい決断だったと信じている」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「僕にもパンクの可能性はあったし、現代のF1でこのようなことが起こるのは非常に稀なので、僕たちの行動は正しかったと思う。今日メルセデスが勝利を手にしたのは僕たちより速かったからだし、ルイス(ハミルトン)がラッキーだったという人もいるけど、首位を走行中にパンクを喫するのは不運だし、ボッタスも同様だ。3位が最大の結果かと思われたレースで2位ということに満足しているし、ポイントも稼ぐことができた」「メルセデスには一周あたり0.4~0.5秒離されていたけど、後方のマシンに対しては1秒ほど速いペースだったので、孤独なレースだった。エンジニアに無線で水分補給を忘れないように伝える余裕があったほどだ(笑)。ほかにできるのは羊を数えることくらいだった」「来週はタイヤ選択が戦略に影響を及ぼすので、かなり違った展開になると思う。メルセデスとの差は冷静に捉えているけど、今日の僕たちのように、プッシュし続けていく」